出版社内容情報
武岡暢[タケオカトオル]
著・文・その他
内容説明
風俗店や飲食店が密集する日本一の歓楽街、新宿区歌舞伎町。時に社会問題としてクローズアップされる、この街のいかがわしさを象徴する存在が、客引き≒ぼったくりである。ぼったくり防止条例や風適法で規制されているにもかかわらず、なぜぼったくり行為はなくならないのか。法律や警察の取り締まりの効果が期待できない構造を解明すると、そこには店舗がいくら入れ替わっても歌舞伎町が歌舞伎町として再生産される構造が浮かび上がってくる。若き社会学者による、はじめての「歌舞伎町学」入門。
目次
第1章 ぼったくりの法環境―条文・立法・法執行(「ぼったくり防止条例」と法令の限界;立法と執行の微妙な関係)
第2章 歌舞伎町という「地域社会」(歌舞伎町商店街振興組合;振興組合によるパトロール)
第3章 世界の中の不透明な歌舞伎町(アムステルダム型・コールガール型・歌舞伎町;日本の風俗産業の「謎」)
第4章 職業としての客引き(実践とテクニック;客にとってのベネフィットとリスク;客引き業への意味づけ;客引きが浮き彫りにする歌舞伎町の特性)
第5章 結論―歌舞伎町とぼったくりの構造(ぼったくりの背景要因;なぜぼったくりを「しない」のか?;歌舞伎町からぼったくりをなくせるか)
著者等紹介
武岡暢[タケオカトオル]
1984年東京都新宿区生まれ。東京大学文学部社会学専修課程卒業、東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)。歌舞伎町でのフィールドワークに基づいた歓楽街の都市社会学を研究。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDを経て、首都大学東京都市環境学部特任助教。『歌舞伎町はなぜ“ぼったくり”がなくならないのか』が初めての単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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