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イースト新書
児玉誉士夫闇秘録

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  • サイズ 新書判/ページ数 325p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781650173
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報



大下英治[オオシタエイジ]
著・文・その他

内容説明

戊辰戦争に敗れた福島・二本松藩士の末裔に生まれた早熟な反逆者の少年は、七歳で母を失い、義姉のいた朝鮮に渡る。弟は養子に出され、父は日本に帰国するが、関東大震災の犠牲者となる。孤児となった児玉誉士夫は半島と日本を行き来しながら、数々の辛酸を戦前に嘗めている。後に、国内の政財界のみならず、右翼の大立者、闇社会の首領、CIAエージェント、日韓交渉の密使として国際人脈を築き、「ロッキード事件の陰の主役」となる。昭和のフィクサー、その男の原点は何処にあったのか。

目次

第1章 「児玉機関」の源流(早熟な反逆者;一家離散;金権腐敗を撃つ ほか)
第2章 政界最大の黒幕(「マッカーサー元帥は総司令部でお待ちしているそうです」;絶対天皇制を護持してください;「七千万で党をつくりなさい」 ほか)
第3章 闇の首領(右翼・ヤクザ連合VS左翼・反安保勢力;動員博徒一万八千人、テキヤ一万人、右翼四千人;いくら児玉でも、許せねえ ほか)
第4章 事件の陰に、児玉あり(ラテンクォーターと力道山;力道山の酒乱を諭す児玉;力道山の極秘訪韓を仲介 ほか)
第5章 ロッキード事件陰の主役(ロッキード社秘密代理人;全日空に売り込むように;あの男には気をつけろよ ほか)

著者等紹介

大下英治[オオシタエイジ]
1944年広島県に生まれる。1歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋”として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。1983年、『週刊文春』を離れ、作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける。『小説電通』でデビュー後、著書は400冊以上に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

73
児玉誉士夫は、ほとんど表に立つことはなく黒幕と呼ばれていたが、どこか人を引き付ける魅力のある人物ではある。悪と呼ばれている人たちには、我々を引き付ける何かを持っているのかもしれない。しかし悪は悪であることに変わりはない。2017/11/11

ナリボー

5
7/10 児玉誉士夫について掘り下げた本は初めてだったが、何となく概要を掴むことは出来た。2024/08/30

山男777

3
当時、新聞に長期に渡ってあらゆる角度から報じられた事件事象。日本の指導的立場の面々に万篇に関与していたとは。おさらいをした思いの読後感。2014/02/19

Masato Ⅱ世

2
児玉誉士夫さんに関する著作は1冊読みましたが、大下さんが描くとどうなるのかが興味深くて読んでみました。史実は変わりませんが、表現が淡々としつつもドラマチックで良かったです。笹川良一さんと並ぶ黒幕の闇秘録を堪能しました。2025/04/22

Splash

1
児玉誉士夫は、小学生の時に父母を相次いで亡くし、乱暴者故に親戚の家からも追い出され、工場などで働く。刑務所にも何度か入っている。そのような男が、太平洋戦争直前、軍と結びついて危険を伴う商売で利益を得、その後は、蓄積した財産をテコに有力政治家、マスコミと結び、総理選出をめぐる権力闘争の裏工作担当、ロッキード事件をはじめ有名会社のトラブルの解決屋として深く関わる。時代の混乱期ならでは、なのだろう。日本も危うい時代を通過してきていることに、怖さを感じる。2016/08/21

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