出版社内容情報
自分を大事にしたくて、お酒に頼るのやめました。
自分自身の行動と思考をつぶさに漫画にしてきた永田カビさんの最新作は、コロナ禍での飲酒・断酒を巡る日々について。
「人に認められる」=「お酒を飲んでいい」という脳内構図ができあがってしまった著者が、健康上の理由からアルコールを断つことになったのだが……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぅわん
41
【生きづらい】世の中、そう感じる人は多いと思う。私もその1人。生きづらいと感じる理由はなんだろうか。【生きやすい】それでは、生きやすいと思える理由は⁈作品を読むべきか迷った。幸せで暮らしていてほしいと願っていたから。タイトルから、もしや、と思ったらもがき続けてる作者の作品だった。最後の最後は、少しでも生きやすくなれただろうか。素の自分を隠して、周囲の求めるキャラを演じているうちに自分を見失ってしまったのかな。ただ、素の自分を理解してくれて曝け出しても良いと思える人に出会えない人もいる。自分はどっちだろうか2024/09/01
MINA
15
なんていうか、すっっごくよくわかる。とはいえ、私はお酒飲まないし摂食障害でもない。けどこういう状態に陥ってしまう弱さは私の中にも確実に存在する。父親が「宝物だ」っていうの…ちょっと泣きかけたな。断酒して、明日がたのしみと思えるようになったのか~すごいし、羨ましい。2022/12/21
Ex libris 毒餃子
10
アル中の心理を如実に表現されていて面白い。膵臓壊れてなかったら、アル中で閉鎖病棟だったかもしれない。2022/12/16
おーすが
7
この方の本は回を追うごと苦しそうだったので読んでなかったが、生きやすくなったとあったので手に取った。うーーーん。生きやすく、なったのかな。自閉的な世界観と感覚過敏が強調されていて、読んでいてますます辛かった。愛することやコミュニケーションが苦手だからこそ、それがあまりに重要に思えるのだろうか? お酒は適量には完全同意。2023/11/12
the_itaruman
5
やった!新刊だ!と喜び勇んで買ったものの、読んだら「こんな地獄のような経験を積まないと新刊が出ない、という事は新刊を楽しみにする=著者がボロボロになるのを待つという事なのでは…?」と考えてしまい自分に変な罪悪感が芽生えた。時々詳細なお手紙が届く、遠くの友人くらいの気持ちで作品に接した方がいいのかもしれない。このまま著者が頑張り続けると削れてなくなってしまうのではないかと不安である。 しかしまあ何にもできない読者の私は「生きていてください」と祈るしかできなかったり。2023/02/07