中野正彦の昭和九十二年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781621487
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

安倍晋三元首相暗殺を予言した小説

想像しうる最悪の未来。

「本当の本音を言うと、みんな戦争がやりたいのだ」

安倍晋三元首相を「お父さま」と慕う中野正彦ーー
過激で偏った思想を持った革命家気取りのテロリストが、
一発逆転、国家転覆を目論む。

「水道橋博士のメルマ旬報」連載時から物議を醸し、
大手出版社が刊行を躊躇った未完の小説が、大幅加筆のうえ完成。

※本書のSNSへの転載を禁じます。
※実在する人物、団体、出来事とは一切関係ありません。


高江ヘリパッド建設、日当二万円、放射脳、金正男暗殺、森友学園、共謀罪、特定秘密保護法、サタンの母、國民の創生、在日特権、慰安婦像、南京大虐殺、テロの経済学、山口二矢、よど号ハイジャック、朝鮮人虐殺、自己責任、内乱罪、非国民、核シェルター、金正恩、Jアラート、憲法改正、美しい日本の憲法をつくる国民の会、三島由紀夫、奔馬、加計学園、マスゴミ、原発再稼働、売国奴、少年B、朝鮮人虐殺、安重根、純日本人、忠臣蔵、ドナルド・トランプ、3・11、中野、大久保。


樋口毅宏 Takehiro Higuchi
1971年、東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。エロ本出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。小説作品に『日本のセックス』『民宿雪国』など。新書『タモリ論』がベストセラーに。『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた 昭和40年代男子の思い出エッセイ』などがある。

内容説明

安倍晋三元首相を「お父様」と慕う中野正彦―過激で偏った思想を持った革命家気取りのテロリストが、一発逆転、国家転覆を目論む。

著者等紹介

樋口毅宏[ヒグチタケヒロ]
1971年、東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじこ

5
安倍晋三元首相暗殺を予言した小説として回収されてしまった本作。安倍晋三元首相を「お父様」と慕う男性が残した日記。事実と妄想が混在した文章に頭の中を侵食されそうで恐ろしくなり、読み終えるまでに時間がかかってしまった。それでも止まることを知らない皮肉の端々に確かな樋口毅宏らしさを感じて嬉しくなる。この本が多くの人に届かない状況であることがとても歯がゆい。読み終えた今も、どうしてこの本が回収されなければならなかったのかわからずに暗闇の中でぐるぐるしている。本作は断じてヘイト本ではない。2023/02/12

arnie ozawa

4
安倍晋三の暗殺を予告した、なんていうことやネット炎上を起点とする回収(それにより入手できない本になったが)などの話題よりも、この異常な世界観と個人の日記という形態を取ることによる現実と意識の乖離(ところどころに現れる綻びが怖い)に惹かれる。しかし、これを差別を理由に訴えた出版社社員には、出版社で働きながら表現とは、フィクションとはということに思い至らない愚かさに絶望させられる。2024/07/10

清 義明

4
21世紀版の『セヴンティーン』『政治少年死す』(大江健三郎)ですね。 『十九歳の地図』(中上健次)にもつながる系譜の、テロ少年小説です。 主人公がネトウヨのディストピア小説なので差別用語満載。 読者を選ぶ内容だが、もちろん通底は反差別なのは間違いないので、そのへん議論を呼んでしまうかも。 2022/12/18

ozanarimakoto

3
一読してどう読んでも書店から消す理由のなかった本というのはわかる。しかしてこの本がむしろ左派の側から消されたということは象徴的で考えるべきことがあるような気がする。というのも、この本、小説としては全然つまらんのだ。確かに取り扱っているテーマは大江のセブンティーンや中上的なテロ小説の系譜ではあるのだが、まったくその深みがないというか。端的に「浅い」。もちろん読者は安倍政権に対しては批判的だし、うんざりするような差別を激しく軽蔑することはこの小説とともに全く同意することだろうと思う。2023/09/18

Tom

3
発売前に回収されてしまった本。実在の人物名をあれだけだしてあんだけのことを書いたらそりゃ回収も止むなしか。帯に※一切関係ありません、と書いたってねえ。しかしべらぼうに面白い。安倍晋三を「お父様」と慕うネトウヨをこじらせた若者による日記の体をとっており、舞台は2017年の日本。2017年といえば森友学園問題。安倍政権の腐臭が最もキツかった時期だ。いま読むと安倍をはじめ石原慎太郎など鬼籍に入っている人物が多い。基本実在の人物なんだけどたまに架空人物もいて「誰だっけ?」ってなってややこしい。2023/03/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20381172
  • ご注意事項

最近チェックした商品