「死刑になりたくて、他人(ひと)を殺しました」―無差別殺傷犯の論理

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「死刑になりたくて、他人(ひと)を殺しました」―無差別殺傷犯の論理

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  • サイズ 46判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781620824
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報


【紀伊國屋書店チャンネル】

死刑という「安息」――
なぜ人を殺すことでしか、彼らの思いは遂げられなかったのか。

「死刑になるため」、「無期懲役になるため」と、
通り魔を行い、放火をし、見ず知らずの人を傷つける凶悪犯が後を絶えない。
彼らはなぜ、計画を実行し犯罪をおかすことができたのか。
我々と、あるいは彼らと同じ境遇にいる人々と、何か違うのか。
本各界の研究者、彼らを救済する人びとに上記の問いを投げかけ、
そのインタビューの中から「彼ら」の真の姿、そして求めているものを探る、ルポルタージュ。

【取材者】
秋葉原無差別殺傷事件犯人 加藤智大の友人 大友秀逸氏
宅間守・宮崎勤らの精神鑑定士 長谷川博一氏
東京拘置所・死刑囚の教誨師 ハビエル・ガラルダ氏
永山則夫の元身柄引受人候補 市原みちえ氏
10代少女毒物殺人事件 支援者 阿部恭子氏
元刑務官 坂本敏夫氏 など

【目次】
第1章 加害者家族を救う人
阿部恭子(NPO法人WorldOpenHeart理事長) 

第2章 自殺と他殺を受け止める人
大友秀逸(「秋葉原無差別殺傷事件」犯人加藤智大の友人) 

第3章 殺人犯を教えさとす人
ハビエル・ガラルダ(教誨師) 

第4章 「傷つけたい」思いと対話する人
長谷川博一(こころぎふ臨床心理センターセンター長) 

第5章 「生きづらさ」に向き合う人
大石怜奈・石神貴之(学生団体YouthLINKメンバー・OB) 

第6章 「死刑になりたい」殺人犯を支え続けた人
市原みちえ(「いのちのギャラリー」管理人) 

第7章 家族と嗜癖から人間を見る人
斎藤学(家族機能研究所・精神科医) 

第8章 社会と犯罪の関係を研究する人
岡邊健(京都大学大学院教育学研究科教授) 

第9章 死刑を執行する人
坂本敏夫(元刑務官) 

内容説明

死刑という「安息」―。なぜ人を殺すことでしか彼らの思いは遂げられなかったのか。各界の研究者、加害者とかかわる10人へのインタビューから真の姿、求めていたものを探る。

目次

第1章 加害者家族を救う人
第2章 自殺と他殺を受け止める人
第3章 死刑囚と寄り添う人
第4章 「傷つけたい」思いと対話する人
第5章 「生きづらさ」に向き合う人
第6章 「死刑になりたい」殺人犯を支え続けた人
第7章 家族と嗜癖から人間を見る人
第8章 社会と犯罪の関係を研究する人
第9章 死刑を執行する人

著者等紹介

インベカヲリ★[インベカヲリ]
1980年、東京都生まれ。写真家。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会賞新人賞を受賞。ノンフィクションライターとしても活動しており、「新潮45」に事件ルポなどを寄稿してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

134
「死刑になりたくて人を殺した」とは、最近よく耳にする無差別殺人者の言だ。なぜ彼らはそんな境地に至るのか。犯罪者と接触する家族支援者、友人、相談者、学者らのインタビューを通じて「常識にこだわりすぎる性格」の「まじめでやる気はあるが他者との共感性の低い」人が「原因不明の窮地で不安のあまり精神的に追い込まれ」て「行くところがなく行き詰まった」のに加え「生活苦など貧しさから攻撃性が高まった」が「他人に注目されたい現代人」は「誰にも知られずひっそりと自殺することができない」ため凶行に走るというプロセスが見えてくる。2022/08/14

gtn

29
「秋葉原無差別連続殺人事件」犯人加藤智大の友人、大友秀逸氏が、人を殺したいという者へのカウンセラーを続けている。氏自身、自殺未遂を何度も繰り返したとか。職場の同僚だった加藤とも、惹きあうものがあったのだろう。氏はそれを、「周波数」と説明する。誰でも皆、承認欲求がある。それが満たされなければ、一線を超えることがある。それを防ぐには「話を聞いてほしい」という欲求を満たしてあげること。聞き役に徹すること。氏の信念は正しい。2024/03/12

itokake

21
人はどのような存在か。そんなことを普段は考えない私が、自然に人について考えていた。無差別殺傷犯という極端な存在を通すことで、人が見えてくるとは…。本書はインタビュー集で、ルポではない。だが、インベ氏と編集者がもつ驚きの共通点ゆえ、不思議なデトックス効果を感じる魅力的な本になっていた。なぜ写真家インベ氏が、唐突に新幹線無差別殺人という事件ルポを前作で書いたのか、その答えもあった。秋葉原無差別殺人の犯人加藤の元同僚で友人の大友秀逸さんの話は一部ネットで読めるが、気になった人はぜひ本書も読んでほしい。2022/08/02

K1

20
NPO理事長、死刑囚の友人、教誨師、公認心理師、学生団体(元)メンバー、死刑囚の支援者、精神科医、大学教授、元刑務官へのインタビュー集ー死刑が犯罪抑止になってないことがわかる。「生きづらさ」を大なり小なり抱えているが、発露する人としない人がいて、する人の場合、矛先が自分に向かえば「自殺」。他人に向かえば「他殺」になるとー日本の自殺者数の多さは異様で、生きづらさから人生が行き詰まらないようにするために今できることってなんだろうなぁ。2022/09/18

冬憑……(ふゆつき)

13
僕は長らく『希死念慮』と戦っている、と書くと引かれるだろうが事実なので仕方ない。しかし自殺する根性も、自暴自棄になる勇気も無い。 無差別殺傷犯に共通するのは、他者との没交流、認知の歪み、何者かでありたい理想と冷酷な現実らしい。しかし多くの人々は折り合いをつけ、懸命に生きている。この差はなんなのか。 日本は不祥事に厳しい。再起が難しい故に、周りの目を過剰に意識して生きなければならない。 一番『理想と現実の齟齬に病み』苦しんでいるのは、日本という国なのかもしれない。 多くの人に読んで考えて欲しくなる一冊だった2022/11/04

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