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出版社内容情報
安田理央[ヤスダリオ]
著・文・その他
内容説明
ヘアー、それはたかが陰毛であり体毛に過ぎない。しかし、女性のそれが見えたか、見えないか。見せようとする側と決して見せまいとする側は、泣き笑いかつ死に物狂いの戦いを繰り広げてきた。その攻防の歴史を追うことは、日本人にとっての猥褻観とは何かを突き詰めることであり、否定しようのない日本文化史なのである。
目次
第1章 陰毛をめぐる世界史
第2章 奪われた日本の陰毛
第3章 陰毛闘争
第4章 ヘアヌードの誕生
第5章 ヘアヌードの終焉
終章 そして誰も陰毛を語らなくなった
著者等紹介
安田理央[ヤスダリオ]
1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室(講師=赤瀬川原平)卒。主にアダルトテーマ全般を中心に執筆。特にエロとデジタルメディアとの関わりや、アダルトメディアの歴史をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、またトークイベントの司会や漫画原作者としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
9
電書にて。1967年生の安田氏は、マガジンのイヤハヤ南友で全裸絵(但し股間は無)を見た。75生の私はユーレイくんや透明人間あたり…パンツははいてたが。父のゴルゴ13単行本にはハードコア表現あったはずだが、どうだったっけ?▲私がエロ本を読み始めたのは宮崎勤事件のあとなので、ビニ本のたぐいはエロ漫画家たちの引用を通してしか知らない▲一世を風靡したヘアヌード写真集を買ったのは学生運動世代のおっさんで、これがのちの熟女AVの支持層だろう、とのこと2021/12/08
garth
5
やっぱり「ロリータの誕生」を読みたいなあ。今回もまわりをかすめて直撃しないままだった。写真数の部数の話がおもしろい。2021/07/11
岸田解
1
またしても、素晴らしいフィニッシング・ストローク!2021/07/24
Go Extreme
1
日本人にとっての陰毛とはなんだったのか 陰毛をめぐる世界:女性の裸体は恥ずかしい 3万年前のヘアヌード 初めて陰毛が描かれた絵画 フレンチポストカードの流行 奪われた日本の陰毛:腰巻の下には何もなかった 1957年に定義された猥褻 メディアにあふれる裸体 陰毛闘争:ビニ本ブームの到来 少女の世紀は猥褻ではない 解禁の一進一退 ヘアヌードの誕生:ヘアヌード写真の洪水 ヘア詐欺でも雑誌が売れた時代 陰毛が勝敗を分けた ヘアヌードの終焉:ブームは臨界点を迎えた 祭りは終った そして誰も陰毛を語らなくなった2021/07/05
オールド・ボリシェビク
1
そう、今考えればなぜ、かくもあの体毛にしか過ぎないものに、男たちは狂奔したのか。不思議だ。とはいえ、見せる者と見せまいとする者の熱い闘いがそこにはあったのだ。日本人にとって「わいせつ」とは何だったのか。一つの文化史としてのヘアヌードを語る珍書であり、力作である。2021/06/03