出版社内容情報
長谷川高[ハセガワタカシ]
著・文・その他
内容説明
人口減少、供給過剰、信用収縮、IT、SDGs…大転換期を迎える不動産。新しい時代を勝ち抜くために、いま本当に知っておくべき不動産教養。
目次
1 「不動産の常識」が変わろうとしている
2 それでも不動産は会社を救う
3 不動産の失敗は「会社の致命傷」
4 金融サイドから見た不動産の危機
5 不動産は本当の資産と言えるのか
6 歴史に学ぶ不動産
7 不動産の新しい潮流
8 未来をとらえる不動産企業の視点
著者等紹介
長谷川高[ハセガワタカシ]
長谷川不動産経済社代表取締役。東京生まれ。立教大学経済学部経済学科卒。株式会社コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)にて、ビル・マンション企画開発事業、都市開発事業に携わり、バブルの絶頂期からその崩壊と処理までを現場の第一線で体験。1996年に独立。以来、創業から一貫して顧客(法人・個人)の目線での不動産および不動産投資に関するコンサルティング、投資顧問業務を行う。自身も現役の不動産プレイヤーかつ投資家として、評論家ではなく現場と実践にこだわり続ける一方で、メディアへの出演や講演活動を通じて、投資、不動産、生き残り戦略についてわかりやすく解説している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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harass
34
コロナ前、2019年の本。図書館の棚から適当にシリーズ。日本の不動産業界の現状についての本。東京の一部以外は土地価格が下がっていてるということ。人口減が明らかであり、路線価なども下がり、地方だと担保としての価値も薄れているという。一般企業でも不動産業務が以前よりも難しく、私鉄系でも自前の沿線とは関係ない地域に進出することもあるという。旧態依然とは違う新しい試みが必要、「リスク」を取ることをと著者。なるほど。2023/08/20
くりりんワイン漬け
2
不動産2.0というよりは、next gen. 不動産のためにいま起きていることは理解できているのか?的な本です。つまり考えることのヒントをくれる良書です。2020/10/12
あああ
1
「リスクを取る」という言葉に目が行きがちだが、全体を通して言ってる内容は「(リスクを取るとしても)それをいかに最小化するか」という話のように思う。都心の一部を除き、不動産の価値は低下していく。だからこそ、従来型の所有や売買といった長期間権利に縛られる形だとリスクが生じたときの対応が難しい。賃貸など比較的短期間で当事者双方が契約から解放される方式(さらに言えば、より短期の宿泊とか)が見直されるべき。内容が筆者の思想の根底に関わる話のため、不動産以外の話でも応用効きそう。2024/10/14
mondo
1
日本の不動産の歴史と大手不動産デベロッパーたちの今後の動きを知れる一冊。仲介だけでは生き残っていけない時代がすぐ来ることを知れた本書に感謝。【印象に残った言葉】不動産版「Airbnb」や「Booking.com」のような企業が出てきて、「売り主」や「貸主」と「買い主」や「借り主」をAIによって適正価格で結びつけ、サイト上で取引の多くが簡潔してしまうような時代が来るかもしれません。宿泊予約サイトが、旅行代理店の役割と仕事を奪ったように、不動産業界でもおなじようなことが起こりうるかもしれません。2020/02/06
mocyuto
0
コロナ前に発売された本だが、実は鉄道系の運賃は頭打ちだったり、企業が不動産を買うことは減ってきていることだとか、知らない情報が入ってきて面白い。インタビューでも人口減に対する切り口や郊外での空き家増加に対してを率直に聞いている部分などがよかった。 コロナ後の観点も出てくれば読んでみたい2021/04/06