出版社内容情報
小林エリコ[コバヤシエリコ]
著・文・その他
内容説明
クラスメイトからのいじめ、親との衝突、諦めた夢。満たされないまま大人になった「かつての十代」へ。『この地獄を生きるのだ』著者が綴る、仄暗い青春の記憶。
目次
第1部(一人ぼっちの世界;学校という社会;崩壊;解離;ジャニスの歌 ほか)
第2部(人との出会い;クライ・ベイビー;十代の私に百合の花を)
著者等紹介
小林エリコ[コバヤシエリコ]
1977年生まれ。短大卒業後、エロ漫画雑誌の編集に携わるも自殺を図り退職、のちに精神障害者手帳を取得。現在は通院を続けながら、NPO法人で事務員として働く。ミニコミ「精神病新聞」を発行するほか、漫画家としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
クラスメイトからのいじめ、親との衝突、諦めた夢など、著者の10代の経験を元に書かれている。居場所探しは大変かもしれないが、もっと目先を変えて方向転換できたのではないか・・。大なり小なり、同じような経験をしている人も多いし、実際自分もそうだったから。2020/02/01
にゃんた
25
題名に言葉を失う。読むだけで苦しくなるようないじめに、信じられない教師の発言、自分を認めてくれない親、こんな状態で心が悲鳴をあげないはずはない。こうして本にすることで追体験する苦しみを想像するのさえ辛い。それでも人は生きて、生きていればいい出会いもあることもまた教えてくれる。ただ読んで、その心に寄り添うしかできない。2019/12/14
ネギっ子gen
14
<この本を書いている間、私はほとんど泣いていた/私の人生は恥の多いものであり、暗闇に葬っておきたいものでした。けれど、人生というものは美しさや喜びだけで構成されていません。人生の闇が深ければ深いほど、現在の幸せが明るく見え、豊かに感じます、少しのお金と仲の良い幾人かの友達と一緒に、この人生を歩んでいけたら>と願い<精神を病み、周囲に迷惑ばかりかけている私を気遣い、決して見捨てないでいてくれる友人と家族、そして読者の方々に光り輝く未来が降り注ぐ>ことを祈りつつ、“暗い青春に光を与えた”書。題名が沁みる……⇒2020/12/13
せっちゃん
12
本を沢山読んで、絵が上手な著者さん。この本を読んで、他の本も読みたくなり図書館で予約しました。2022/07/22
しゅんぺい(笑)
6
このひとの本は、おもしろい。自分とちゃんと向き合って書いてるのが伝わってくるから。本屋で手に取った読者のために書いたんじゃなくて、自分のために書いた本が、まわりまわって自分みたいな読者に届くんやと思う。「この本を書いている間、私はほとんど泣いていた」って書いてあって、そんな必死に書いた本がダメなわけないやんか、って思う。2020/06/13