出版社内容情報
星亮一[ホシリョウイチ]
著・文・その他
内容説明
純朴な青年が駆けた修羅の道。天皇に最も信頼された男が、なぜ「逆賊」といわれたのか。忠誠と裏切り、狂瀾怒涛の人生を描き出す!
目次
激動の嵐
舞台は京都
会津から見た新選組
京都大激闘
孝明天皇の死
鳥羽伏見の激闘
無念の帰郷
流罪
意識改革
最後の蜂起
私の容保論
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年、宮城県仙台市に生まれる。東北大学文学部国史学科卒業後、福島民報社記者となる。福島中央テレビ役員待遇報道制作局長を経て、のち作家に転じ、日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程前期修了。『奥羽越列藩同盟』(中公新書)で第19回福島民報出版文化賞、戊辰戦争の研究で、NHK東北ふるさと賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ギズモ。
1
新選組や徳川慶喜の事については知ってる事は多いけど、京都守護職の松平容保(会津藩)についてあまり知らないことに気づいた!新選組好きとしては外せない人物なのに…私は本のタイトルほど、会津藩や容保さんは朝敵とは思っていなかったけど、皆はどうなんだろ?もっと他にも策を練る汚い輩はいる。2022/10/31
不健康の徒
1
戊辰戦争、なぜ京すなわち日本の中央の警察をしていた会津藩が、日本の中央に潰されたのか。 この疑問を一人の男の生涯を通して伝えてくれる一冊。 不運な境遇、数々の過ち、たった一つの運命、その中で真面目に実直に生きた松平容保公ならびに会津藩士に、もはや同情せざるを得ない。 彼ら会津の魂が安らかに眠らんことを。2020/03/19
武隈
1
幕末の会津藩がどんな状況で「朝敵」になっていったか、改めて判りました。様々な悲劇があった訳ですが、容保だけでなく上層部の甘い認識や判断が引き起こしたとも言えると思えました。まるで、昭和初期の日本のようです。歴史にタラレバはご法度ですが、いろいろ考えてしまいました。2019/07/15