出版社内容情報
古泉智浩[コイズミトモヒロ]
著・文・その他
内容説明
「新しい家族のかたち」として注目を集める「特別養子縁組」の仕組みや手続き、実親との関係、真実告知、男親の育児などを正直に綴ったコミックエッセイ。
目次
特別養子縁組やってみよう
家庭裁判所に行ってきた
調査に向けた資料づくり
調査官との面談
変な自我
家庭訪問
車が転んだ
実親さんからのお返事待ち
絵本で寝かせつけ
特別養子縁組審判
普通の養子縁組とどう違う?
うちの子になりました!
ミルクを卒業
真実告知をやってみた
パパが鬼になった
特別対談 Aさん×古泉智浩 養子縁組の大先輩にいろいろ聞いてみました。
著者等紹介
古泉智浩[コイズミトモヒロ]
1969年生まれ。ヤングマガジンちばてつや賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あん
62
図書館の新着本コーナーで手にとった本。里親登録をして預かったうーちゃんを、特別養子縁組として夫婦の籍に入れるまでを綴ったコミックエッセイ。奥さんのあとがきにあった『里親制度は、社会的養護を必要とする<子供のための制度>。子供を授からなかった夫婦に子供を斡旋するものではない』という言葉が強く印象に残りました。家族にはさまざまな形があってもいいんだと改めて感じました。里子を預かることになった経緯を描いた里親入門編も読んでみたいですね。2018/03/14
鱒子
56
図書館本。面陳で置いてあり、思わず手が伸びた本。前作があるようなので、そっちを先に読むべきでした。 特別養子縁組という案件がなければ、普通の子育て漫画です。だからこそ、平穏な日常であることを祝福せずにいられません。奥さまのあとがきが印象的です。2018/03/14
たまきら
42
入門編につづき、二作目です。そう、お二人の元に赤ちゃんがやってきたんです。元気でふつうにやんちゃな男の子にほんろうされる日常を淡々と描いた内容は盛り上がりに欠け、だからこそリアルだし本当に里親になろうと思う人には学ぶことが多い内容だと思います。特別養子縁組がどういうものかが簡潔にまとめてあり、へえ!と知らないことばかりでした。続編期待しています。2023/06/28
読特
37
もしも養子を迎え入れたならば、可愛さだけではない、世話だけすればよいというわけではない、大きな責任を伴う。行く末を左右する。難しい思春期を経る。やがて成人し、大人として向き合う。よい影響を与えようと苦闘し空回りに終わる。…もしも自身が養親に育てられていたならば、反抗しただろうか、悲観しただろうか、実親を恨んだだろうか。まともに自我を形成できただろうか。…もらい、もらい受ける。育ち、育てられる。出自を伝え、知る。楽しいこともある。つらいときもある。巣立つ。子離れする。これでよかったと思える日がきっとくる。2025/01/05
スノーマン
28
里子という形を選択することも、こうして漫画にして広めることにも賛否両論だとは思うけど、私個人としては率直でオブラートに包まない感じの作者と妻の両方に好感を持った。そしてうーちゃんが我が家のちび子と同年代なのでとても行動が似ていて、そうか客観的に見るとこんなに微笑ましくて楽しいことなんだと、ただ大変だと思ってた毎日も、もう少し新鮮で幸せな気持ちで見直せそう。それにしても対談してたAさんの里子体験のほうがすごい。連れ子を虐待というニュースが多いけど、こんな良い義父ばかりなら素晴らしいのに。2018/05/14