出版社内容情報
船瀬俊介[フナセシュンスケ]
著・文・その他
内容説明
NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』主人公・常子の「魂のパートナー」、花山伊佐次のモデルとして知られる花森安治の人生を、反骨のジャーナリスト・船瀬俊介が描いた本格評伝。40年以上前に収録された著者秘蔵のインタビューから、その謎に包まれた素顔に迫る。
目次
第1章 花森安治と―その青春
第2章 花森安治と―戦争と平和
第3章 花森安治と―大橋鎭子
第4章 花森安治と―『暮しの手帖』
第5章 花森安治と―文章と編集
第6章 花森安治と―暮しの美学
第7章 花森安治と―日本人の暮し
第8章 花森安治と―ウルトラ・モダニズム
第9章 花森安治と―「生」と「病」と「死」
著者等紹介
船瀬俊介[フナセシュンスケ]
1950年、福岡県田川郡添田町生まれ。九州大学理学部を経て、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。学生時代から消費者・環境問題に関心を抱く。日本消費者連盟に出版・編集スタッフとして参加。『あぶない化粧品』シリーズなどを執筆する。1986年、独立。以来、「医」「食」「住」問題を中心に、執筆、評論、講演活動を続けている。化石燃料の「火の文明」から、自然な「緑の文明」へ―が持論。人類の2人に1人を“殺している”とみられる現代医学を厳しく批判、自然治癒力を活かす「新医学宣言」を提唱している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スノーマン
29
最後の最後、主張がグローバルすぎて無知な私はポカーンとしてしまいましたが、とにかくぼんやりしたまま世間に流されることや誤魔化されることのないよう自分の出来る範囲でしていこうとは思う。もともとのテーマは花森安治。ドラマティックで魅力的な人物なので朝ドラでどう描かれるのか楽しみ。広告なしで何者にも媚びず、写真も文章もデザインも、全て完璧を目指した彼の雑誌。私にはほとんど縁がないまま今に至る。当時の女性たちがどう読んでいたのか気になります。2016/06/26
かおりん
10
とと姉ちゃんの唐沢寿明のイメージが強いが、反骨の精神で庶民な暮らしを追求していった人だと思った。40年以上も前のインタビューや当時の時事や本を絡めてあるので、納得できない部分がたくさんあった。著者の花森安治への想いが強すぎて少し閉口した。「ハイカラ」の言葉は外国人のハイカラー(高襟)からうまれたのは知らなかった。2016/07/21
ニャン
9
自分の頭で考えて責任ある行動ができる人間になりたいと思うけれど、そういう教育を受けていないので…どうしたらいいのでしょう?状態です。どうしたらいのか教えてくださいって思うけれど、それを考えなさいって感じですね。「ぼくらの暮らしと企業の利益とがぶつかったら企業を倒す ぼくらの暮らしと政府の考え方がぶつかったら政府を倒すということだ」2016/09/10
uusak
2
朝ドラの唐沢寿明とはずいぶん違う印象です。そこらにいる人でないのは確かです。2016/10/02
よし
2
花森安治を師としてきた著者。1974年のインタビューの記録から紡ぎだされる花森安治の評伝。花森安治の人生は壮絶、反骨、破滅。花森安治の周囲の関係と人生ちがよくわかりました。戦時中は大政翼賛会でポスターを作製していた。敗戦後は猛省。戦争前から庶民の暮らしは国のためという名の下に、抑圧されてきた。しかし、戦後は暮らしが優先されなければならないということが基に「暮しの手帖」が創刊された。その根底には常に消費者の生活があった。前半は面白かったが、後半部分はあえて入れる必要はなかったのではと残念に思ったのは私だけ?2016/07/07
-
- 和書
- 実践レイアウトデザイン