- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > お笑いタレント
出版社内容情報
ハウス加賀谷[ハウスカガヤ]
著・文・その他
内容説明
人気絶頂の最中、突如姿を消した一人の芸人―。統合失調症という病に襲われたハウス加賀谷の半生と、「松本ハウス」復活までの軌跡が、相方・松本キックの視点を交えて、いま明かされる。
目次
序章 あの時のこと―松本キックから見て
1章 統合失調症の発症(良い子の石の仮面;真っ黒い塾ノート ほか)
2章 松本ハウスという居場所(コンビが誕生するまで―松本キックの立場から;爆笑、ときに偏見 ほか)
3章 入院生活(初めての閉鎖病棟;注射と読書の日々 ほか)
4章 復活に向かって(解き放たれていく感情;アルバイト物語―漫才ふうのインタビュー形式で ほか)
あとがき―ハウス加賀谷より感謝を込めて
著者等紹介
ハウス加賀谷[ハウスカガヤ]
1974年2月26日、東京都中野区出身。1991年からお笑いコンビ「松本ハウス」として活動。バラエティー番組でレギュラー出演し、一躍人気者になるも、1999年に突然活動休止。10年の時を経て、2009年にコンビ復活
松本キック[マツモトキック]
1969年3月8日、三重県伊賀市出身。1991年からお笑いコンビ「松本ハウス」として活動。バラエティー番組でレギュラー出演し、一躍人気者になるも、1999年に突然活動休止。10年の時を経て、2009年にコンビ復活(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
130
統合失調症の急性期から、ハウス加賀谷はどうやって芸人に復帰したか?1.困っていることははっきり言う。次の行動につながる。2.「こうありたいと」と思うものを自分でイメージし、そのための作業を具体的にこなす。3.医師と決めた薬の処方量は必ず守る(できなければ「地獄」をさまようことになる)。ある意味、他の病気のリハビリと同じ。地道にこなす忍耐力や意志力が必要であることがよく分かった。 2013/10/21
みゃーこ
110
病気はなぜその人をえらぶのか、きっとそこには特別な意味が込められているんだと感じた。若いうちは社会への反発心という負のエネルギーで自己を超越しようとするが病気を通して「感謝する」という正のエネルギーへと転換しようしていく賢さをたくさんの経験を通しながらわかっていく姿、そして親孝行とは子供が幸せでいてくれることだよ、という最後のお母さんの言葉が胸に染みました。キックさんの人柄、コンビ愛の深さに感動した。数奇な運命を乗り越え復活した松本ハウスがこれからどこへ向かうのか楽しみだ。2013/11/03
抹茶モナカ
65
ハウス加賀谷の統合失調症闘病記。執筆は、相方の松本キック。松本ハウスのイメージから、あまり期待せずに読んだら、後半でうるうるさせられた。ちょっと、入院するまで時間がかかり過ぎ、と言うか、コンディション悪いのにシャバに留まり過ぎの印象。閉鎖病棟に入っての日々。そこから、社会復帰したのは、偉いですね。統合失調症を抱えながら、働くのは、本人も周囲も大変。内容的には、意外な佳作。2015/05/14
こばまり
54
ひどく陳腐な感想になってしまうが、諦めなかった加賀谷氏の情熱と、松本氏の深い愛に感じ入った。芸人さんならではの飄々とした口調で書いておられるが共に並大抵のことではない。往時の彼らの人気を知らぬレビュワーが多いのに驚いた。2016/08/08
美登利
51
かなり幼少期からの躾とか環境などもこの病気の原因の一つになってると私は、思いました。加賀谷さんは親の為に耐えてきたことが重荷になって発症したと思われるのに、親が何故気が付かなかった?とそこが気になってしまいました。ご本人は親を責めることなく、親不孝してごめんなさい、って思えるなんて凄い。統合失調症の症状、閉鎖病棟での入院、治療などはご本人が吐きながら思い出したと書いてあり、確かに気迫を感じます。相方のキックさんの優しさが滲み出ている本ですね。お二人を応援したくなる一冊です。2014/01/28