ママのリスト―私が死んだら、息子たちに２回ずつキスをしてね

グリーン，Ｓｔ．ジョン【著】〈Ｇｒｅｅｎｅ，Ｓｔ．Ｊｏｈｎ〉/鹿田 昌美【訳】

イースト・プレス（2012/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 302p／高さ 19cm
• 商品コード 9784781607801
• NDC分類 936
• Cコード C0090

出版社内容情報

St．ジョン・グリーン［ジョングリーン］
著・文・その他

鹿田昌美［シカタマサミ］
翻訳

内容説明

生後１７カ月で骨盤ガンを発症し、「余命数日」と宣告されながら奇蹟の回復に向かうわが子にわが命をつなぐかのように、ある１人の母がガンに倒れた。彼女は臨終に近いある日、夫からかけられた「君に去られたら僕はどうなる？」の問いに答え、最後の思いを詰めこんだ“リスト”を綴り始める―。子どもたちと僕に遺された、７７の宿題。

目次

私が死んだら、息子たちへのキスは二回ずつを習慣にすること
『無限光年』の言い回しを使い続けて
衣装棚の上に、ぬいぐるみと一緒にしばらく飾ってください。あの子たちのそばに、少しでも長くいたいから
ママは、ラップランドで見たリーフとフィンの輝く瞳が大好きでした
ママは、カニを捕まえるのが好きでした
ママは、浜辺やメンディップ・ヒルズや潮溜まりを歩いたり、森の中を散歩していろんな生き物を探すのが好きでした
誕生日は盛大にお祝いすること
ほんの短い外出でも、必ず行ってきますのキスを
子どもたちに頼まれたら、必ず助けてあげて
エジプトに行って、紅海でシュノーケリングをすること
ダイニングルームにテーブルを。少なくとも週に一度は家族で食事をすること

著者等紹介

グリーン，Ｓｔ．ジョン［グリーン，ＳＴ．ジョン］［Ｇｒｅｅｎｅ，Ｓｔ．Ｊｏｈｎ］
ベテラン医療補助員・救助員として仕事をした後、現在、アウトドアのイベントを子どもや若者たちに提供する「トレーニング・セインツ」代表

鹿田昌美［シカタマサミ］
翻訳家。国際基督教大学卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

久々の号泣本。乳がんで亡くなった最愛の妻が生前に残したリスト、夫が愛をこめてつづった文章…もう一つ一つがしみて泣けます。お二人の情熱的な、そして若すぎる真剣な交際が生んだ親御さんとの対立。そして、彼女の死後の互いへの敬意の部分にはもう涙が止まりませんでした。だんなさんが横どりして少し読み、その後ずっと「お願いだからきらちゃんはやく大腸がん検診（精密検査に引っかかった）に行って！」とわめくのを聞いて、愛されてるな～とうれしく思いました。シンジさんと2人の息子さんに幸あれ。合掌。

2016/04/08

[Charlie]

今年のBest10に入る素晴らしい本であっという間に読了。幼い二人の息子達を残して病気に倒れた愛情溢れるまだ若き妻。取り残された夫が途方にくれながらも、彼女が残した今後やってほしい事リストを一つずつクリアして行くことで、その後の人生を前向きに頑張っていく。愛ってこういう事なんだなとしみじみ思った。所謂遺言でなく、こんな素敵なリストを残す事で彼女は死んでも家族を愛し、愛されている実感を残し続けている。随所に胸を打つ描写があり、多くの人に読んで欲しい本。

2014/09/08

[ポコ]

シンジは再婚できるのでしょうか？ゴーストみたいに、3人を見守るケイトの気分で読み進めました。もし、自分がケイトだったら、生きたかっただろうなあ。自分の目で子どもたちを見守り、育てていきたかっただろうな。と、切なくなった。

2013/06/10

[mika_f]

偶然、読売新聞の広告で見て図書館で借りてみた。もう自分がシンジだったら耐えられない。リストにすがるように済みのチェックを入れるのが痛々しい。でも徐々に剥き出しの痛みから解放されていくのを実感しているわけだから、やっぱりリストが与えた力は「無限光年」なんだろうなぁ。途中でロマンチックはお腹いっぱいだよ！って言いたくなるけど。

2012/08/15

[旅猫]

「仲直りは一週間以内に。人生は長くないのよ。」（ｐ59） 誰かを愛することの素晴らしさを、教えてくれる一冊。短い人生だったけれど、夫や子供のなかで、「彼女」はずっと長く行き続けるのだろう。

2013/08/11