出版社内容情報
アダム・スミス[アダムスミス]
著・文・その他
内容説明
19世紀ヨーロッパを筆頭に各地でおこった産業革命より、さまざまな商品があふれ飛躍的に人々の生活が豊かになった。しかし時代が進むにつれ、富は集約され、貧富の差は拡大するばかり。その根本原理とはなんなのか?また、我々がとるべき対応策とは…?現代経済学の基礎を築いたとされる世界的名著を漫画化。
目次
経済の父
分業の起源
資本の利益
豊かさへの道筋
国家の役割
著者等紹介
スミス,アダム[スミス,アダム]
1723~1790。イギリスの経済学者・哲学者。グラスゴー大学、オックスフォード大学で道徳哲学を学ぶが、エディンバラで哲学者ヒュームなどと親交を結ぶうち論理学や純文学などにも関心をもちはじめる。主著『国富論』は、アメリカ独立の1776年に発表され、「経済学の父」と呼ばれるようになる。その他の作品に『道徳感情論』『道徳情操論』等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
220
産業革命の時代の経済がよく分かる一冊。資本主義というのは往々にしてこういうことあるよねと言う内容。2019/09/22
みゃーこ
56
国民が枯渇しながら富の増大などできるはずがない。利益は所詮あくまで次の投資のための備蓄です。ほどほどにしないと結局不利益になります。人間主義の経済学に共感。世界の名著というだけあってわかりづらいがマンガだからよみやすい。2015/11/08
糜竺(びじく)
43
1776年に発表された経済学のバイブル「国富論」を漫画化した一冊で、とても読みやすかったです。原作の方は読んだ事ありませんが、マンガ版を読むかぎり、きっとかなり難しい事が書かれていたんだろうなと、かなり推察出来ましたが、よく漫画化出来たなと、かなり感心しました。産業革命で物が溢れていく時代で、それと共に格差がさらに広がった時代に書かれたものですが、それは、現代の今でも充分にためになる内容でした。活字ではきっとさっぱり分からなかったでしょうが、このように分かりやすく漫画化してくださった出版者に感謝です。2017/06/14
コダマ@ようやっとる!
15
マンガ中の「まぁ、我々は商人ですから、頭のなかではいかにお金をうまく回るのかばかりで考えてしまうのですよ」って言うセリフが印象的だった。
荒野の狼
13
マルクスの「資本論」を読むと、スミスの「国富論」がたびたび引用されているので、その概要を知る目的で本書を購入。章は「経済の父」「分業の起源」「資本の利益」「豊かさへの道筋」「国家の役割」にわかれ、全190ページで読みやすく数時間あれば通読できる。スミス本人が解説する部分と18世紀以降の架空の労働者と資本家の主人公が登場し、機械が導入されてからの問題の派生(過労死など)などをドラマ仕立てで描く。本書がアメリカ独立前の作品であり、「資本論」は南北戦争について語られ貿易の役割も格段に発達した時代のものである。2017/04/23