真剣師小池重明―“新宿の殺し屋”と呼ばれた将棋ギャンブラーの生涯

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真剣師小池重明―“新宿の殺し屋”と呼ばれた将棋ギャンブラーの生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781606378
  • NDC分類 796
  • Cコード C0023

出版社内容情報



団鬼六[ダンオニロク]
著・文・その他

内容説明

羽生善治をして「不思議な魅力を感じた」「どう評価していいのかわからない」と言わしめた、不世出の天才棋士・小池重明の波乱に満ちた生涯―。「小池重明の遺書」、「小池重明名勝負棋譜」収録。

目次

淋しい葬儀
馬と乗り手
遺言状
懺悔録
過去の不祥事
天分の芽生え
最初の真剣将棋
応援団
破門と退学
旅立ち〔ほか〕

著者等紹介

団鬼六[ダンオニロク]
1931年4月、滋賀県彦根市に生まれる。関西学院大学法学部卒業。在学中より劇作を始めていたが、26歳のとき文藝春秋オール新人杯に入選し、作家活動に入る。30歳のころから特異な官能小説も手がけ、『伊藤晴雨物語』『花と蛇』などを発表。硬派軟派両道をいきながらSM作家として第一人者となる。1989年に断筆宣言。その後、将棋ジャーナル社主となって将棋界とかかわる。2011年5月逝去。享年79(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みつき 

40
真剣師小池重明の波乱万丈な将棋人生を描いた評伝。将棋の知識もなく、賭け将棋で生計をたてる『真剣師』という言葉も、小池重明という人物も知らない私が、彼の真剣勝負には息が詰まり、手に汗握りながらページを進める事ができたのはやはり団先生の筆力か。何度か夢見たプロにもなれず、酒に逃げ、女に溺れ、借金にまみれる生き方はまるで博打そのもの。彼のその気質だからこそ、天才的な将棋を指せたのだろうが、その姿はあまりにも破滅的。逆転美を持ち前とした将棋のように人生までは逆転できなかった事に、何ともいえない寂しさが残る。2013/05/12

読書は人生を明るく照らす灯り

14
📕読んだ理由📕将棋が好き 📘読んだ感想📘早くにこの作品に出会えてよかった。将棋観る方も指す方も、ぜひ読んで欲しい 📗読んだ後の行動📗みてる方がワクワクする将棋を指したい 2025/04/09

mike101486

5
将棋の天才になれず鬼となった真剣師小池重明の記録。話は寂しい葬式から始まり、将棋の鬼に化しいく過程が書き綴られている。昭和の終わり頃の沢山の逸話、自分の社会人になった頃トラップしのめり込んでしまった。 将棋の駒の動きしか分からない自分ではあるが、最高に愉しめた一冊。 気になった言葉:「死ぬということは、僕だけがこの世から消え去るということで、この世は僕が消えてもずっと生き続ける」2019/07/12

頭無

4
盤上の向日葵から来ました。いやー面白い男ですね。金庫の金に手を付けて人妻と駆け落ち(3回)とか二日酔いで大山康晴を完封とか所持金が十円玉二枚とか(笑)。生い立ちも父親が傷痍軍人の真似をした物乞い、母親は売春婦で小学生の頃から近所で大人とチンチロリンをやってたって。もう漫画ですよ。それと凄く昭和を感じました。何にしても愛すべき特大の馬鹿者ですよ。八王子の大会で当時小学生の羽生善治が小池の将棋の記録係をやったと言うのは興味深い2018/10/02

ヘビメタおやじ

4
破滅型の人間の人生は、読ませるものが多いです。自分には、そういう生き方ができないと分かっているからなのでしょう。彼も、巡り合わせが違っても、結局こうしか生きられなかったのでしょう。人生の一回性を考えさせられ、感慨深いものがあります。2016/02/15

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