出版社内容情報
カント[カント]
著・文・その他
内容説明
自己を主体とする思想が広まった18世紀ヨーロッパ。哲学者カントは、当時台頭しはじめていた、イギリス経験論によって破壊された形而上学を再興するため、人間の理性をめぐる思索をはじめる。「コペルニクス的転回」など、カントの批判哲学の全容が示された三批判書『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』を漫画化。
目次
哲学への招待
純粋理性批判
イマヌエル・カント
実践理性批判・判断力批判
著者等紹介
カント[カント]
1724~1804。ドイツの哲学者・思想家・大学教授。ケーニヒスベルク大学で哲学を学び、やがて近代哲学の骨格を成す人間の理性そのものを吟味・検討する「批判哲学」を樹立し、大陸合理主義とイギリス経験論との統合を果たした。ドイツ観念論哲学の祖とも呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
81
kindle。読むには読んだのですが、半分が理解不能でした。現代西洋哲学の礎であるカント。難しすぎるわっっ、と ちゃぶ台返しをしたくなりました。まんがで読破シリーズをいくつか読みましたが、本書が難関の1つであることは間違いないでしょう。しかし、こういう本に心が燃え上がるのも事実です。再読が楽しみです。まあ、原本はまだまだ無理でしょうが……。2019/05/12
syota
40
kindleで10円だったので(!)思わずポチってしまった。10円でカントが解るのなら安いもの…って、やはり世の中そんなに甘くなかった^^; でも、カントが築き上げた壮大な理論体系をひとわたり見て回れただけで、十分読んだ価値はあったと思う。タイトルの『純粋理性批判』だけでなく『実践理性批判』『判断力批判』も含めたカント批判哲学全体を説明し、さらにその問題点についても簡単に触れている。初心者を意識し、重要な事項については二度、三度と繰り返し説明しているのも好印象。(次へ続く)2019/02/22
gtn
27
カントは「経験の可能性の条件が同時に経験の対象の可能性の条件」と説く。つまり対象が美だから人間が美と感じるのではなく、人間が美とは何かと認識しているから、対象を美しく感じるということ。人間としての能動性がある。言い換えれば、宿命など自分の信念で転換できるということ。すべての人間に最高善があると信じること。そこには宗教性さえ感じられる。特に仏法と親和性がある。2023/09/12
植田 和昭
17
カントは、難しく考えすぎです。この世に完全な人間などいるはずもなく、存在するのはいい人と悪い人。難しいことを考えても、人間の持つ獣性は、否定でなきない。学問の塔にこもっていたから、こんなことをかんがえるのであって現実世界をみれば、ことは、もっと単純だ。人間に法則性をあてはめようとするところに根本的誤りがある。 2017/10/01
おくてつ
16
まんがで読破を読破するシリーズ。 学校の先生と生徒のやり取りを通して、カントの批判哲学を読み解いていく形。 一切の認識は感性にはじまり、悟性に進み、理性に終わる。空間と時間が直感形式で、分量・性質・関係・様相がカテゴリー。最高善の実現のためには、神という存在が必要。 後半は、まんがでもまだ理解できていないです。昨晩読みながら寝落ちしてました。2018/08/19