出版社内容情報
天智天皇から順徳院に至るまで、百人の歌人の和歌を一首ずつ集めた和歌集『百人一首』。 そのわずか31文字のなかに込められた情景をたどっていくと、 当時の人々の情感豊かな想いがよみがえる。 古来より続く、日本文化の象徴であり、また、かるた遊びとしても人々に親しまれ、 時を超えて読み継がれる名歌の数々を漫画化。
内容説明
天智天皇から順徳院に至るまで、百人の歌人の和歌を一首ずつ集めた和歌集『百人一首』。そのわずか31文字のなかに込められた情景をたどっていくと、当時の人々の情感豊かな想いがよみがえる―。古来より続く、日本文化の象徴であり、また、かるた遊びとしても人々に親しまれ、時を超えて読み継がれる名歌の数々を漫画化。
目次
秋の田の
百人一首ことはじめ
恋の歌
四季の歌
離別の歌
羇旅の歌
雑の歌
こぬ人を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
26
俳句を詠むようになって以来、日本史の中で疎かった芸術史にも興味が湧く。今回は百人一首…正直、幼い頃から触れてはいるが、あくまで従姉弟と坊主めくりで遊んだだけなので、蝉丸=坊主は知っていても、歌はほぼ知らない(泣)。感想…非常に面白かった!ありがちな各々の歌の解説ではなく、撰者である定家の生涯や当時の世相、百人一首の成り立ち等々…その舞台裏を知れた事が歴史好きには何よりも新鮮だった。天皇・貴族中心だったあの時代へのノスタルジーが多分にあったんだね。と同時に、日本独自の文化は我々が大切にしなきゃな!と感じた。2025/05/22
夜の女王
24
☆☆ 百首の中から、恋、四季、別れ等、テーマ毎にいくつか選んで解説。読んだ人物と時代背景もわかり易く説明されているので、百人一首入門としては悪くはない。ただ、どうしても『うた恋い』と比べてしまう。歌の解釈、感動、キャラ立ち、どれを取っても『うた恋い』の方が上。例えば、儀同三司の母(高階貴子)が藤原道隆との恋を詠んだ「わすれじの」の歌。両方で取り上げられているが、面白さという点では『うた恋い』に軍配。歴史的正確さという点ではこれ。つまり全体に想像力が足りない。2014/07/07
ひと
17
天智天皇で始まり順徳天皇で終わる百人一首。選者である藤原定家による編纂、貴族全盛の平安時代、数は少ないけれど取り上げられた和歌・読み手の背景が丁寧に説明されていて関心が高まった。一つ一つの歌をこのレベルで掘り下げられると面白い。勅撰ではなく、定家の個人的な趣味で選んだからこそ味わい深い面もあるのかもしれない。定家はくせ字だったようだけど、一首ずつ色紙に書いた襖の趣はきっと見事でしょう。日本文化、侮れないしまだまだ知らなすぎる。定家の日記である「明月記」などの古典ももっと読んでみたくなる。2023/02/18
Wisteria
15
千年経っても人の心は変わらないのだなぁ。誰でも必ず共感する一首があるはず。胸が締め付けられる。2021/12/17
アルカリオン
13
KindleUnlimited かなり良い。一部の歌について、詠み人や歌の背景等をストーリーで示していて、非常にわかりやすい。2021/09/22
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- 和書
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