まんがで読破
茶の本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 188p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784781605227
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報



岡倉天心[オカクラテンシン]
著・文・その他

内容説明

東洋の思想を伝えるため、西洋の読者へ向けて書かれた『THE BOOK OF TEA』。茶道を通して語られる日本文化は、国際化が進んだ現代の我々にも、忘れつつある「和」、茶の心を教えてくれる。清潔、質素、自然との共生を目指し、日々の中で美を追求する茶道の心得。世界へ向けて日本文化の素晴らしさを紹介した岡倉天心の世界的名著を漫画化。

目次

人間性の碗
茶の諸流
道と禅
芸術鑑賞

茶室
真の茶人
それから

著者等紹介

岡倉天心[オカクラテンシン]
1863~1913。明治時代に活躍した美術家。本名は覚三。貿易商の父の影響で、幼い頃から英語を学び、16歳で東京大学文学部に入学。東京に美術学校を設立するため、アメリカ留学を重ね、ニューヨークにて『茶の本』を出版。日本美術院の創立にも尽力した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかこ

32
まんがで読破シリーズは、なかなか手を出せずにいる話のあらすじがわかるものとして多いに評価できると思う。決してこれで本編を読んだ気になってはいけない。そこだけは注意が必要。茶人として、岡倉天心の茶の本を読まなくては…と思っているのになかなか構えてしまって手が出せない。茶の本質をどこまで簡単に伝えられるか。外国人の茶の先生と、仕事に追われて疲れている社会人、好奇心旺盛な社会人に伝えることでわかりやすさを出している。消費社会の真ん中にいる現代の私たちは、心を落ち着かせる茶室のようなものが必要なのかもしれない。2021/06/02

ミエル

25
「まんがで読破」シリーズは、敷居の高い名作への導入がほんとに巧妙。本作もやはり秀逸。入門書のさらに入門書と言ったスタイルが素晴らしい。現代でも、この精神世界、教義だけでも全員が学ぶべきでは?そうすれば、現代の「女性のおけいこごと」なイメージも変わるはず。本来なら、義務教育で触れるべき文化の一つ(茶道だけではなく知らないことが悔やまれる教養はもっとあるのだけれど)と強く思う。この国に生まれたのであれば、こういった文化教義を知った人生の方がより楽しいのではないか、と茶道歴30年の自分は月並みに考える。2015/11/12

のぶのぶ

13
息子の国語の文章題に日本の粋の話題だったので、読んで見た。千利休の七則、意識してみたい。茶室の様子、風情がある。心が落ち着くのだろうなあと思う。千利休のエピソードもよいし、西洋と東洋の、特に日本の美意識の違いがよくわかる。装飾品や服の色合いなど被らないようにする、日本流。「物を大切にし自然を愛でたり四季の移り変わりを楽しむ。」大事にしたい♪2015/08/19

おくてつ

9
まんがで読破を読破するシリーズ。岡倉天心はフェノロサのボストン美術館日本美術コレクションの蒐集をたすけた人っていう認識だったけど、茶道も伝えていたんですね。知らなかった。The Book of Tea. 我々が普通「お茶」として飲む煎茶と、茶道で使う抹茶は違うと思っていたけど、唐代の団茶も含め、宋代、明代の時代の流れと、日本の鎖国による文化醸成のせいだっていうところは目から鱗。 利休七則は現代の社会人の心得にも通じるところがあるので、肝に銘じておこうとおもう。2018/07/21

銀雪

9
まるで進研ゼミのマンガみたい、と思ってしまった(笑)。それにしてもいい作品。絵柄も綺麗だし、エピソードひとつひとつにムダがない。「まんがで読破シリーズ最高傑作では」の声があるのも納得。茶道部の友達は多かったから茶道を体験してみたことはあるけど、こんなに奥が深いものだったんだね。この春のうちに、京都の茶道記念館に行こう。2011/03/14

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