出版社内容情報
ゲーテ［ゲーテ］
著・文・その他
内容説明
ときは１８世紀のドイツ。ウェルテルは自分が住む街から感傷旅行（センチメンタル・ジャーニー）に飛び出した。現実社会にうまく適応できず、青春が放つエネルギーを自己の内面にしか向けられない青年の苦悩の物語。ドイツが生んだ最大の詩人・ゲーテが、誰もが経験する若さゆえの激情を熱烈に歌いあげた不朽の青春小説を漫画化。
著者等紹介
ゲーテ［ゲーテ］
１７４９～１８３２。ドイツ・フランクフルト出身。詩人・小説家・劇作家。科学や哲学、政治の分野でも活躍した。特に文学においては数々の名作を残し、今なお世界中の芸術家や思想家たちに影響を与え続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
兵士Ｏ
32
ボクもウェルテルにとってのロッテのように一緒に一つのプロジェクトをしている時にとてもいいと思う女性がいます。年甲斐もなく、何とも笑い話みたいなものです。自分の娘のような齢の女性をいいと思うわけですから。仮にその女性をAさんとすると、ウェルテルが他の女性にない献身さをロッテに感じたように、Aさんも汚い格好をした中年のボクを他の人と接するのと同等に接してくれます。足元を見ることがないのです。Aさんはそんなに美人ではありません。でも他人への優しさがある。ウェルテルもボクもそんな女性に弱いのかも。愛を感じる一冊！2024/03/01
魚京童！
23
やっぱりまんがはダメだな。いいところが何にもない。ただの時系列での羅列。文字だけだともっとウェルテルの気持ちになれたのに、まんがにすると外から眺めているだけ。手紙という中なのか客観なのかわからない伝え方が良かったのだな。最後のシーンもぱっとしないし、もっと馬鹿みたいに悩んでいるところが省かれている。まんがだと同じペースで読み続けられるからだろう。文字だとつらくて休憩入れたりするけど、そんな必要がない。ただページを捲ればいい。キンドルだから、クリックすればいい。だからまんがでキンドルは最悪だな。本の対極にあ2022/07/01
たまきら
23
旦那さんが借りてきた。高校時代にすっげえろくでなしのハンサムさんと恋愛してた頃、読んですごく共感したのを覚えてる。漫画は浅いけど、絵はすごく素敵でした。私の好きだったシーンは省かれていてがっかり。あの詩的表現がなければ、ほんと、単なるメロドラマなのよね～。しかし自分、ろくでなしに執着して人生ふいにしないで済んでよかった、よかった。2016/02/23
あつお
16
感受性豊かな主人公の恋の悩み。 何かへの執着は人を不幸にするのだろうか。それが手に入らなければ幸せになれない、ゴールマインドセット的な考えは、満たされない時に人を不幸にする。彼女との時間を純粋に楽しれば、悲惨な結末には至らなかったかも。それでも、満たされないと分かりつつも追い求めてしまうのは、本能的に仕方が無いことか。 自分も本書の主人公同様、神経症的傾向は高いが、芸術方面などで有効活用したい思いました。2022/06/24
桂 渓位
15
ロッテの父親が述べていた通り、ウェルテルの悲劇は、ロッテとの出会うタイミングだったかと。もう少し早い出合いであったら、あるいは…って、感じを受けました。 ウェルテルの悲劇は、恋愛が叶わないのではなく、自分を心から思ってくれる友(ウェルヘルム)の存在が、どれだけ貴重なことか、気づいてなかったことの様にも感じましたね。2017/08/19
