出版社内容情報
ダーウィン[ダーウィン]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーユーテイン
26
生命は神が創造したのではなく、地球創成の時に偶然できた細胞が進化して現在の形になったーーこのことを公表するのが困難な時代があった。本書にはダーウィンが進化論を発表するに至る過程が描かれている。陶磁器ウェッジウッドの創業者を祖父に持つこと、医師を目指した青年時代、ヴィーグル号での5年に及ぶ航海、敬虔なキリスト教徒である妻との意見の対立、20年の研究期間を経て1859年に出版された「種の起源」。ダーウィンが熱病の後遺症に苦しみながら研究を続けたこと、奥さんとの意見の違いを乗り越え添い遂げたことが印象に残った。2014/11/18
トッド
22
19世紀。■生命はどこから❓ノアの箱舟の後、神は生物を絶滅させないと言ったが絶命種が出た。何故か❓。■創造論➡哲学➡科学➡進化論。■ダーウィン:医学➡生物学➡探検&研究。■ビーグル号:英国➡南米➡5年で南半球一周。■化石になる為の条件。■ガラパゴス諸島。■鳩の交配実験。■種の起源発刊vs宗教世間。■信仰➡無知や思考停止。■進化歴史最大の謎➡カンブリア爆発。★私の言う進化論とは劣るものから優れたものへと進む事ではない…環境に適応してランダムに種ごとの差異が生まれる現象の事を言っているのだ➡❶変異❷適応❸遺伝2021/06/23
ワダマコト
20
地道なフィールドワークによって、ダーウィンの進化論は完成した。謙虚な人柄は、学問に対する真摯な姿勢として現れ、まだまだわからないことがあるからと、進化論の公表をギリギリまで渋った心意気も研究者としてほんにすばらしい。2015/05/31
おくてつ
19
まんがで読破を読破するシリーズ。 ダーウィンの「種の起源」がタイトルになっているけれど、「種の起源」を書くに至ったダーウィンの伝記が中心。 ガラパゴス諸島が地理的要因による適応と遺伝の気づきのきっかけだったとは知っていたけど、ハトの交配実験も進化論の発展の礎になっていたんですね。2018/03/15
入江
16
読みやすいです。『種の起源』って、イメージしていた内容と違っていました。まず、進化とはピラミッド型を想像していました。それは間違いで、網の目状になっているのですね。どの生物が上や下ではない。羽が退化した動物も、進化の末のことなわけですものね。そして、進化論を即座に発表したのではなく、20年も躊躇していたこと。さらに似た論文がいくつか発表されていたということ。そしてダーウィンは金持ちの子息だということ。知らないことばかりで、楽しい興奮がありました。2018/02/16