内容説明
熱い火種となることを選んだ、若冲。詩人もまた、21世紀の闇の世界に「熱い火種」たらんと言葉を放つ。
目次
序章(霏霏―芦雁図;紅の匂い―南天雄鶏図)
第1章(髑髏―髑髏図;絵師の木―梅花皓月図 ほか)
第2章(神々の檻―樹花鳥獣図屏風;空白の燦―月夜芭蕉図 ほか)
第3章(陋室の蛹―芍薬群蝶図;一松虹臥―老松鸚鵡図1 ほか)
第4章(贈与の刻―仙人掌群鶏図1;女たち鶏たち―仙人掌群鶏図2 ほか)
終章(神の獣の日に―石峰寺・若冲墓所)
著者等紹介
河津聖恵[カワズキヨエ]
1961年東京都生まれ。京都大学文学部独文学科卒業。第23回現代詩手帖賞受賞。詩集に『夏の終わり』(ふらんす堂、第9回歴程新鋭賞)、『アリア、この夜の裸体のために』(同、第53回H氏賞)、詩論集に『「毒虫」詩論序説―声と声なき声のはざまで』(ふらんす堂、第21回日本詩人クラブ詩界賞)などがある。また、新藤凉子・三角みづ紀との連詩集『連詩 悪母島の魔術師』(思潮社)で第51回歴程賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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