著者等紹介
藤島秀憲[フジシマヒデノリ]
1960年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。1999年の秋に短歌を始め、2001年の夏に「心の花」入会。現在、編集委員。NHK学園短歌講座専任講師。歌集は『二丁目通信』(現代歌人協会賞、ながらみ書房出版賞)、『すずめ』(芸術選奨文部科学大臣新人賞、寺山修司短歌賞)、『ミステリー』(前川佐美雄賞)の3冊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シロクマぽよんぽ
2
藤島秀憲の作品は初めて手に取ったのだが、非常にバランス感覚がいい読み手という印象で、シンプルな骨格にひとひねりのスパイスが加わっているなという感じを受けた。確かな技術がないとなかなか作れないと思う作品ばかりだ。お気に入りはオナカシロコ(お腹の白い猫)とすずめの歌、「はじめての冬を過ごせるすずめたち羽根で覚えよさまざまな風」、「自転車をかついでわたる歩道橋もりもり夏になってゆく雲」、「背番号1のキーパー横跳びす春の乾いたひかりのなかへ」。日記と短歌を混ぜたスタイルも面白かった。2021/06/27