出版社内容情報
◆新詩集
「誰でもみんな、語るべき物語をもっているのです」とルイーズ・ブルジョワは言う。
私はそれ…◆新詩集
「誰でもみんな、語るべき物語をもっているのです」とルイーズ・ブルジョワは言う。
私はそれを語ることができただろうか。
(「終わりに」より)
◆「つゆくさ」より
山の斜面いっぱいに咲きみだれるつゆくさ
流れる小川の両岸に咲きこぼれるつゆくさ
女たちは愛しただろう
藍色の普段着
細い帯をきりりとしめて
さわやかな着心地をたのしんだ日日
花のいのちは短くて
コップの水に入れると
その死が透けてみえるほど
花は咲いているだけで美しいのに
残したいものもあるのだった
安藤まさみ[アンドウマサミ]
著・文・その他
目次
魅せられて
四年後
初雪
空き地
アリョーシャ
夕暮れの街には
青い闇のなかを
川の記憶
多摩川
燦々と
モンスター
冷蔵庫
プール
ノクターン
仏地院の朝
つゆくさ
疾走する秋
セリフ
いま、子どもは
小さな隣人たちと
六月の子ども
十月の庭
贈り物
著者等紹介
安藤まさみ[アンドウマサミ]
1937年、台湾高雄市生れ。詩集『七月の猫』(2011年 ふらんす堂)中日詩賞新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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