出版社内容情報
◆第三句集
言葉や季語が佐藤郁良を待っていたのか。もしくは、佐藤郁良がそれらを待っていたのか、ときどきわからな…◆第三句集
言葉や季語が佐藤郁良を待っていたのか。もしくは、佐藤郁良がそれらを待っていたのか、ときどきわからなくなる。その句の持つゆたかさを実感し、あるいはストイックすぎる姿勢を感じるたびに。
(帯より・櫂未知子)
◆自選十五句より
春を待つ前売券が二枚あり
わかさぎのむべ若草の香を放つ
寄居虫這ふジーンズは遠浅の色
若き息なれば風船割れ易し
涼しさや水蜘蛛にうたかたの家
木を選ぶことから始めハンモック
夕空へ流れ出したる茄子の紺
はつ秋や琉球は蝶高き国
踊りけり跣の底の擦れるまで
綿打の綿にまみれて了りけり
佐藤郁良[サトウイクラ]
著・文・その他
内容説明
第三句集。
目次
雪の帳
うたかたの家
木彫の熊
壊さぬやうに
周遊券
若草の香
著者等紹介
佐藤郁良[サトウイクラ]
昭和43年東京生まれ。平成13年高校教諭として俳句甲子園に初引率。平成15年「銀化」入会。平成19年句集『海図』にて第三一回俳人協会新人賞受賞。平成25年櫂未知子氏と「群青」創刊。現在、「群青」共同代表「銀化」同人。俳人協会幹事。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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