出版社内容情報
◆第七句集
次の生は月の兎にならめやも
子供の頃、月には兎がいて満月の夜になると餅をついている、…◆第七句集
次の生は月の兎にならめやも
子供の頃、月には兎がいて満月の夜になると餅をついている、と教えられた。満月を見るとたしかに黒い影があり、餅をついているように見えた。その月に住みたいというのが、私の夢であり、ロマンである。
(著者)
◆自選十五句より
初日出づ天の岩戸を押し上げて
土手焼く火己れ蝕みつつ進む
並び落つ春の谺の夫婦滝
一日生き一日老いて枇杷すする
引く鳥に未練の羽音ありにけり
涸滝の一縷の水のあきらかに
覗き込む顔押し上げて泉湧く
目に見えぬものを映して水澄めり
満開の風の牡丹となりにけり
木の実独楽影も回りてゐたりけり
平成二十一年 5
平成二十二年 39
平成二十三年 77
平成二十四年 109
平成二十五年 145
平成二十六年 175
あとがき 205
高橋悦男[]
著・文・その他
内容説明
第七句集。平成21年~26年の句を収載。
著者等紹介
高橋悦男[タカハシエツオ]
昭和9年7月9日、静岡県下田市生まれ。同47年、「蘭」入会、野澤節子に師事。同49年、「蘭」同人。同56年、第一句集『天城』にて蘭同人賞を受賞。同58年、「海」創刊主宰。現在、俳人協会評議員、日本文藝家協会会員、「海」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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