出版社内容情報
◆シリーズ最新作
日々異なる季語を詠むことで、これほど日常を襞深く過したこともなかった。
日々異なる季語を詠むことで、これほど日常を襞深く過したこともなかった。
3月8日(火)
光増しつつ白木蓮の花仕度
このあいだまで地味で?せた裸木だったのに、蕾がひとつ残らず膨らんで、一気にひらく日を今か今かと待っている。駅までの道がこの頃ほど楽しみなことはない。ある日いっせいに灯ともるごとく咲くのだ。
◆あとがきより
この一年ほど季節の移りゆきをこまやかに感じたことはなかった。日々異なる季語を詠むことで、これほど日常を襞深く過したこともなかった。六十代最後の年の何よりの記念になった。
西村和子[]
著・文・その他
著者等紹介
西村和子[ニシムラカズコ]
昭和23年横浜生まれ。昭和41年「慶大俳句」に入会、清崎敏郎に師事。昭和45年慶應義塾大学文学部国文科卒業。昭和56年「若葉」同人。平成8年行方克巳と「知音」創刊、代表。句集『夏帽子』(俳人協会新人賞)『心音』(俳人協会賞)『椅子ひとつ』(小野市詩歌文学賞・俳句四季大賞)ほか。毎日俳壇選者。俳人協会理事。国際俳句交流協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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