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相互批評の試み

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  • サイズ B6判/ページ数 126p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781410449
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

◆往復書簡集

金子兜太と客観写生というそれぞれのテーマから出発して、現代の俳句に働きかけていく往復書簡集。
…◆往復書簡集

金子兜太と客観写生というそれぞれのテーマから出発して、現代の俳句に働きかけていく往復書簡集。



◆収録内容より

往復書簡という形は両者の関心や視点や見解の相違を露わにする。相手の思考を確認しながら論を組み立てる過程を読者に示すことにより、読者が「宇井と岸本はあんなことを書いているが、自分ならこう考える」と思ったとすれば、本連載は十分に有益だったと思う。

(岸本尚毅)



良い俳句作品は、それに見合うような良い読み手を必要とする。良い読み手が育つためには、読み手の言葉もまた評価されるような文化が必要である。そもそも、一般に作品を批評するということは誰かと対話をするということではなかったか。

(宇井十間)

一、俳句の即物性について(1)  5

二、俳句の即物性について(2)  16

三、日常性について(1)  28

四、日常性について(2)  39

五、重くれと軽み(1)  51

六、重くれと軽み(2)  60

七、多言語化する俳句(1)  69

八、多言語化する俳句(2)  77

九、叙情と劇の間(1)  86

一〇、叙情と劇の間(2)  94

一一、一様性から多様性へ(1)  103

一二、一様性から多様性へ(2)  112

宇井十間[]
著・文・その他

岸本尚毅[]
著・文・その他

内容説明

金子兜太と客観写生というそれぞれのテーマから出発して、現代の俳句に働きかけていく往復書簡集。

目次

俳句の即物性について
日常性について
重くれと軽み
多言語化する俳句
叙情と劇の間
一様性から多様性へ

著者等紹介

岸本尚毅[キシモトナオキ]
1961年生。俳誌「天為」「秀」同人。著書『高浜虚子俳句の力』(俳人協会評論賞)、句集『舜』(俳人協会新人賞)など。岩手日報・山陽新聞選者

宇井十間[ウイトゲン]
2006年「不可知について」により現代俳句評論賞。2009年「千年紀」により現代俳句新人賞。第一句集『千年紀』により2011年第12回宗左近俳句大賞受賞、第2回田中裕明賞候補作品。「小熊座」「豈」等で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

14
宇井十間の問いかけから岸本尚毅が受ける往復書簡だが、宇井十間のような問いかけが今までなかったわけではない。それは新興俳句が伝統俳句に突きつけた問いかけでもあったのだ。ただ今までそれらは無視され続けてきた。今回は岸本尚毅が伝統俳句の側から受けて立つというな書簡集になっている。そして明らかになるのは岸本尚毅の柔軟性だった。HAIKUからの俳句への翻訳、さらに逆に俳句からHAIKU(英詩)の翻訳をやって見せたことだ。無論音韻的に適さない句もあるのだが。俳句はHAIKUとして多言語の世界へ開かれているのだ。 2023/06/20

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