内容説明
栗木京子の366日。
著者等紹介
栗木京子[クリキキョウコ]
1954年愛知県生まれ。京都大学理学部卒。塔短歌会選者。読売新聞、西日本新聞、婦人公論の短歌欄の選者。歌集は『夏のうしろ』(若山牧水賞、読売文学賞)、『けむり水晶』(迢空賞)、『水仙の章』(斎藤茂吉短歌文学賞、前川佐美雄賞)など8冊を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいだい(橙)
17
一年を通した短歌日記。同じシリーズで東直子さんのも持っているが、本のサイズと装丁がとてもいい。栗木さんはこの時60代になったばかり。息子さんはすでに社会人になりお母さんはホームに入っており、おそらくご主人と二人暮らし。お母さんを時折見舞いながらもほぼほぼ短歌の仕事に打ち込める環境にあり、ゆったりとした余裕のようなものを感じる。一つのことを成し遂げてきた人の余裕だろうか。その意味では先に読んだ若い頃の「綺羅」とは全く違うが、深い知性と教養に裏打ちされたクレバーな詠みっぷりはさすがだと感心した。2022/07/16
あや
1
再読。何気ない日常を詠みつつ、かけがえのない瞬間に変える歌が好きです。新幹線の車内の子どもを詠んだ歌がいちばん好きです。2019/06/21