出版社内容情報
◆平成二十四年から二十六年までの第十句集
集名の『而今(にこん)』は、道元がいう「行持現成するをいまといふ」を、私はそれを命のひらめきの「今」と捉えて句集名としてお借りした。
むろんそれは私の願望である。
(あとがきより)
◆自選十句
男の子にも化粧ありけり初鏡
的?と青空にして寒桜
妻言ひて箸とる日脚伸びにけり
仰ぎ見て旅は途中の初燕
喪の家を出て春霰に叩かるる
働きて直に一生夏椿
葉桜やいたはられゐる齢とも
湯上りの踝ありし秋の風
丹田にこころ鎮むる冬来たり
こころまた日にあたたまる帰り花
平成二十四年 5
平成二十五年 81
平成二十六年 151
あとがき
脇村禎徳[ワキムラテイトク]
1935 年、和歌山県に生まれる。森澄雄の主宰する「杉」に拠り、第10、第24 回の杉賞を受賞。著書に、句集『木簡』(卯辰山文庫)、『浮木』(卯辰山文庫)、『苅藻』(富士見書房)、『刈生』(角川書店)、『風色』(角川書店)、『麻裳』(朝日新聞社)、『三餘』(文學の森)、『花鎮』(文學の森)、『素心』(ふらんす堂)。評論集に『森澄雄』(邑
書林)、『森澄雄』《増補版》(角川書店)など。現在、毎日新聞の「毎日紀州俳壇」の選を担当。
内容説明
平成二十四年から二十六年までの第十句集。
目次
平成二十四年
平成二十五年
平成二十六年
著者等紹介
脇村禎徳[ワキムラテイトク]
1935年、和歌山県に生まれる。森澄雄の主宰する「杉」に拠り、第10、第24回の杉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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