出版社内容情報
◆歌人入門(2)
己の行く道は間違ってはいない。
◆収録内容より
放り投げし風呂敷包ひろ…◆歌人入門(2)
己の行く道は間違ってはいない。
◆収録内容より
放り投げし風呂敷包ひろひ持ち抱きてゐたりさびしくてならぬ
寂しい、寂しいという気持ちがこんな上句によって見事な一首として成立した。風呂敷包みを思わず放り投げてしまい、そのあと、仕方なく拾いあげて抱きしめている茂吉の姿が目に浮かんでくる。短歌は、こんななんでもない行為を表現するだけでも、それが深い寂しさに裏打ちされることによって大きな力を発揮する。
(『赤光』より)
大島史洋[オオシマ シヨウ]
一九四四年岐阜県中津川市生まれ。一九六〇年「未来」入会。近藤芳美、岡井隆に師事。現在、編集委員・選者。早大大学院国語学専攻修了。小学館などの出版社に勤務し『日本国語大辞典』『大辞泉』などの辞典の編集に携わる。歌集に『藍を走るべし』『時の雫』『いらかの世界』『四隣』『燠火』(山本健吉文学賞)『封印』(日本歌人クラブ賞)『センサーの影』(若山牧水賞)『遠く離れて』『ふくろう』(迢空賞)など。歌論集に『定型の視野』『定型の方法論』『歌の基盤』『言葉の遊歩道』『アララギの人々』『近藤芳美論』など。
著者等紹介
大島史洋[オオシマシヨウ]
1944年岐阜県中津川市生まれ。1960年「未来」入会。近藤芳美、岡井隆に師事。現在、編集委員・選者。早大大学院国語学専攻修了。小学館などの出版社に勤務し『日本国語大辞典』『大辞泉』などの辞典の編集に携わる。歌集に『燠火』(山本健吉文学賞)『封印』(日本歌人クラブ賞)『センサーの影』(若山牧水賞)『ふくろう』(迢空賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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