出版社内容情報
◆最新詩集
気がつけば傘寿。とっくに彼岸に渡っている歳になってしまいました。老いの勾配も正直に顕れているようで、「…◆最新詩集
気がつけば傘寿。とっくに彼岸に渡っている歳になってしまいました。老いの勾配も正直に顕れているようで、「山姥の唄」と名づけるゆえんです。
(あとがきより)
◆「老JAPAN」より
〈恍惚〉朝食のパンをトースターに入れたまま
夕方になってしまった
「電話しなくちゃ」とガラケーを掴み
相手の名前を思い出せない
油を探して西へ西へ
踏みにじった国々を憶えていない
強い男に喧嘩を売って
撃たれた深傷でいまも跛行
平和を愛して
あんなに高らかに唄ったのに
今はもうその歌詞を忘れてしまった
無職透迷 6
車内素描 8
一輪車 12
壺 14
やじろべえ 18
ふるさと 20
山姥譚 24
悔恨 28
病んで 30
風のなかで 34
疑念 36
老媼 38
’11・祈念 40
懐旧 42
終活 44
悔恨のペンダント 46
老JAPAN 50
年賀状から
あとがき
友清 恵子[トモキヨ ケイコ]
1936年 福井県三国町に生まれる
1959年 福井大学卒業
上京して東京都公立中学校教諭となる(?1997)
著書 『錆びた星』(小説集・近代文芸社・1983)
『百草は風のこころに』(小説・近代文芸社・1990)
『秧鶏の唄』(詩集・りん書房・1997)
『夕凪のブーメラン』(小説・文藝社・2002)
『一輪車』(詩画集・美研インターナショナル・2005)
『汀まで』(小説・エデューコ・カンパニー・2010)
目次
無職透迷
車内素描
一輪車
壷
やじろべえ
ふるさと
山姥譚
悔恨
病んで
風のなかで
疑念
老媼
’11・祈念
懐旧
終活
悔恨のペンダント
老JAPAN
著者等紹介
友清恵子[トモキヨケイコ]
1936年福井県三国町に生まれる。1959年福井大学卒業。上京して東京都公立中学校教諭となる(~1997)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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