出版社内容情報
◆シリーズ最新作
心掛けたのは、季語の実感を大切にすること――
はや虫の声を聞く夜となりにけり<…◆シリーズ最新作
心掛けたのは、季語の実感を大切にすること――
はや虫の声を聞く夜となりにけり
昼間はまだ残暑が厳しいというのに、夕方になると蝉と入れ替わるように青松虫が鳴きだす。去年も今頃から虫の声を聞いた。
2015/8/19(水)
◆あとがきより
九月十四日に〈けふの花昨日の花や酔芙蓉〉という句がある。その名の通り、開いたときは純白の花がしだいに赤みを帯び、夕方しぼむころには桃色になる。しかし、すぐに落ちてしまうのではなく、色を深めて一日茎にとどまり、次の日に落ちていく。そうして毎日順番に咲く花。私の日常もこんな連続で、一昨日のことなど大方記憶から抜け落ちている。平凡な日々を象徴する花のように思われ、タイトルを「昨日の花 今日の花」とした。
片山由美子[カタヤマ ユミコ]
昭和27年7月17日、千葉県生まれ。
同54年、鷹羽狩行の指導を受け作句を始める。
翌年「狩」入会。平成2年、第5回俳句研究賞、同19年、『俳句を読むということ』(平18)で俳人協会評論賞、句集『香雨』(平24)で俳人協会賞を受賞。
句集に、『雨の歌』(昭59)、『水精』(平元)、『天弓』(平7)、『風待月』
(平16)、『片山由美子句集』(平10)、『季語別片山由美子句集』(平14)。
著書に、評論集『現代俳句との対話』(平5)、『定本 現代俳句女流百人』(平11)、対談集『俳句の生まれる場所』(平7)、エッセイ集『鳥のように風のように』(平10)、入門書『今日から俳句―はじめの一歩から上達まで』(平24)などがある。
「狩」副主宰。俳人協会理事。日本文藝家協会会員。
著者等紹介
片山由美子[カタヤマユミコ]
昭和27年7月17日、千葉県生まれ。同54年、鷹羽狩行の指導を受け作句を始める。翌年「狩」入会。平成2年、第5回俳句研究賞、同19年、『俳句を読むということ』(平18)で俳人協会評論賞、句集『香雨』(平24)で俳人協会賞を受賞。「狩」副主宰。俳人協会理事。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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