出版社内容情報
◆エロい詩集
ぼくは、ペニスを入れて、
胎児の、すぐそばに、
マイクみたいに近づけて、近づけて、<…◆エロい詩集
ぼくは、ペニスを入れて、
胎児の、すぐそばに、
マイクみたいに近づけて、近づけて、
そっと、採集、するんだ、
「超人」の、
「星の子供」の、
大きすぎる頭から洩れる、
親殺しのささめきを。
◆「性の端末」より
播くんじゃない、突き刺せ、
突き刺せ、と、
それだけだ、さようなら、私は戻る、
鉄塔と私に戻る、
鉄塔と私、
そう、私は鉄塔を見上げる、
(ある日、突然) 6
? 播くんじゃない、突き刺せ
閏秒のなかで、ふたりで 10
コイトス通史 14
不詳肌 16
緋の迷宮 26
性の端末 34
エクササイズ 38
? 性が生を越えてゆく
そして徴 44
強制開芽 48
極楽考 52
飛狭根 56
会陰讃 60
ヒメのヒーメン 66
? 萌える未知のアシカビ
(遊ぼ、しゝむら、) 70
ピクン 74
女の巣 76
(そこ、緑に蔽われた窪地─) 80
強度の女 84
あるいは波 86
葦牙 90
(ほら、遅い春の午後なんかに─) 96
収録詩集一覧
あとがき
野村 喜和夫[ノムラ キワオ]
1951年埼玉県生まれ。戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづけるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。著訳書多数。詩集『特性のない陽のもとに』(思潮社、1993)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社、1999)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003)で第21回現代詩花椿賞、評論『移動と律動と眩暈と』(書肆山田、2011)および『萩原朔太郎』(中央公論新社、2011)で第3回鮎川信夫賞、『ヌードな日』(思潮社、2011)および『難解な自転車』(書肆山田、2012)で第50回藤村記念歴程賞、英訳選詩集『Spectacle&Pigsty』(Omnidawn、2011)で2012 Best Translated Book Award in Poetry(USA)。
目次
1 播くんじゃない、突き刺せ(閏秒のなかで、ふたりで;コイトス通史;不詳肌 ほか)
2 性が生を越えてゆく(そして徴;強制開芽;極楽考 ほか)
3 萌える未知のアシカビ((遊ぼ、しゝむら、)
ピクン
女の巣 ほか)
著者等紹介
野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年埼玉県生まれ。戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづけるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。著訳書多数。詩集『特性のない陽のもとに』(思潮社、1993)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社、1999)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003)で第21回現代詩花椿賞、評論『移動と律動と眩暈と』(書肆山田、2011)および『萩原朔太郎』(中央公論新社、2011)で第3回鮎川信夫賞、『ヌードな日』(思潮社、2011)および『難解な自転車』(書肆山田、2012)で第50回藤村記念歴程賞、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』(Omnidawn’ 2011)で2012 Best Translated Book Award in Poetry(USA)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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