目次
老兵
立死
比良坂變
光の淵
鹿鳴館
無期の虹・月の特区
長者
神人合一論
新世界心中
破地獄弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真魚
1
燐が燃えるような強い語句で折られていく俳句は黄泉比良坂を通じて交流されるあの世とこの世の炎のゆらめきを描いている。幻視的な感覚で捉えられた生命線を描いているのが良かった。言葉選びの美しさは圧巻で、「徒花としてひまはりの滾りけり」「世のおはり焦螟の声聞き惚れよ」「往くものに葉隠れの桃灯りけり」「芙蓉の実鳴るや予言はつつましく」「生涯に螢追ひたる一夜欲し」などが好き。ただ境界を挟んでのボーイミーツガール的な俳句も多く、主題の一つであったのだろうが、個人的にはヘテロ主義が強すぎてそういう点には少しもやもやした。2015/11/13
カイオン
0
一句一句に物語がこめられていて、それを夢想しながらゆっくりと読んだ。仏教的な世界観が取り込まれているのが良かった。2017/04/05
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