著者等紹介
岸本尚毅[キシモトナオキ]
昭和36年岡山県に生まれる。中学生の頃に俳句を始める。東大学生俳句会・東大ホトトギス会に参加。初学時代は「渦」に投句し赤尾兜子の選を仰ぐ。兜子の死後、「青」に投句し波多野爽波の選を仰ぐ。平成3年田中裕明とともに「青」同人賞を受賞。「ゆう」に投句し田中裕明の選を仰ぐ。現在「天為」(有馬朗人主宰)・「屋根」(斎藤夏風主宰)同人。著書に句集『舜』(第16回俳人協会新人賞)、エッセイ・評論等に『俳句の力学』(第23回俳人協会評論新人賞)、『高浜虚子 俳句の力』(第26回俳人協会評論賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
94
高浜虚子の百句に著者が解説を付けたもの。客観的な解説というより、著者の虚子への思い入れが感じられる文章だった。「遠山に日の当たりたる枯野かな」の句のように、虚子の俳句は平易で静かな情感を湛えたものが多い。この本にもそんな句が多く収録されており、読んでいると心がほっとするのを感じた。昔、俳句を習っていた時に一つの句に季語を2つ入れて先生に怒られたことがあったが、虚子も季重なりの句を多く作っていたことが分かって面白かった。伝統は尊重しても、固執しすぎない柔らかな心を持っていたのかもしれない。2014/05/08
sayuspi
0
高濱虚子の百句とその解説、解釈の本。非常に勉強になりました。自分の句に活かせるようにもっと色々学びたいと思いました。このシリーズ集めてみたいです。2017/05/13