内容説明
デジタル化と自動化により、矯正歯科診療のあり方は変化してきている。現在のテクノロジーでは口腔内スキャン、CBCT画像、CADソフトウェアから仮想患者を作成し、歯列模型をバーチャルで操作することができる。これにより、より適切で正確な治療計画の立案が可能になるだけでなく、患者とのコミュニケーションも円滑になる。しかし、われわれをもっとも興奮させるのは、矯正装置の大部分をインオフィスで設計しプリントできるということだろう。本書は、ボリュームスキャンやサーフェススキャン、3Dプリント、CADソフトウェア、人工知能(AI)など、矯正歯科で使用されている現在のデジタルテクノロジーについて解説した後、矯正歯科治療におけるこれらのテクノロジーの応用を提示し「歯科医師が自分で設計すること(design it yourself)」について深く掘り下げている。さらに、自院完結型のデジタル矯正歯科医院に必要なテクノロジーがすべて記載され、仮想患者をデジタルで診断・評価し、個別の治療計画を立て、カスタムメイドの矯正装置をインオフィスで設計・製作することに焦点が当てられている。
目次
序説―歯科のニューノーマル
1 矯正歯科における3Dテクノロジー(矯正歯科におけるCBCT;サーフェススキャン;積層造形;矯正歯科医院のデジタルワークフロー)
2 矯正歯科における3D装置(インオフィスカスタム装置設計;矯正歯科専用のソフトウェアを使用したカスタム装置の設計;インオフィスカスタム矯正用ブラケット:UBracketsソフトウェア;インオフィスでカスタマイズした舌側矯正装置;インオフィスクリアアライナー ほか)
著者等紹介
パナイ,ネアルコス[パナイ,ネアルコス] [Panayi,Nearchos C.]
DDS、DOrth、MOrth。キプロスのリマソールに拠点を置く矯正歯科医で、現在はアテネ国立カポディストリア大学医学部(ギリシャ)実験外科学講座のPhD候補となっている。彼は、アテネ歯科大学(1992~1997年)で歯学を、テルアビブ大学(1998~2001年)で歯科矯正学を学んだ後、開業し、キプロスのリマソールとラルナカにある2つの診療所を完全デジタル化した
三林栄吾[ミツバヤシエイゴ]
みつばやし歯科・矯正歯科クリニック(愛知県)。日本デジタル矯正歯科学会理事長。シュアスマイル研究会会長
深澤真一[フカサワシンイチ]
銀座矯正歯科(東京都)。日本デジタル矯正歯科学会専務理事。スピード矯正研究会顧問
友成博[トモナリヒロシ]
鶴見大学歯学部歯科矯正学講座教授。日本矯正歯科学会認定医・指導医・臨床指導医
根岸慎一[ネギシシンイチ]
日本大学松戸歯学部歯科矯正学講座教授。日本矯正歯科学会認定医・指導医・臨床指導医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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