出版社内容情報
『細胞工学』人気連載の単行本化.著者ならではの面白く分かり易い語り口で,「生物の形を理解した!」という感動を味わえます.
『細胞工学』の人気連載「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」の単行本化.著者ならではの面白く分かり易い文章で,生物の形や模様が決まる精妙なメカニズムが直感的に理解できる内容.指紋のパターンが決まる仕組みに迫った書き下ろし作も収録.
【著者紹介】
大阪大学大学院 生命機能研究科 教授
目次
1 育てよカメ、でもどうやって!?
2 白亜紀からの挑戦状
3 シマウマよ、汝はなにゆえにシマシマなのだ?
4 シマウマよ、汝はなにゆえにシマシマなのだ?(解決編)
5 吾輩はキリンである模様はひび割れている
6 反応拡散的合コン必勝法
7 アメーバはらせん階段を上ってナメクジに進化する?
8 すべての植物をフィボナッチの呪いから救い出す
9 宝の地図編
10 お宝への旅編
著者等紹介
近藤滋[コンドウシゲル]
大阪大学大学院生命機能研究科教授。1988年、京都大学医学部で博士取得。その後、あちこちを転々とした後、2009年より現職。専門は発生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クリママ
49
動物の模様や貝の形、植物の葉の付き方など、きれいだ思いつつ当然で、何故そんな形状なのか、成長しても保持し続けることができるのかなど考えもしなかった。そのルールを、波紋や螺旋、フィボナッチ数列で、図説とともにわかりやすく解説している。はじめはそうか!と思うものの、だんだん難しくなり、理解できたのかあやしい。著者は生命科学者で医学博士。生物の縞模様が、エニグマの解読でしか知らなかったチューリングのTuring波であることを実証。そのため、文章に熱さがある。関連コラムもあり、ユーモアも交えた解説を楽しく読んだ。2026/06/21
やっち@カープ女子
41
これを読むと自然界のあらゆる形態や模様が愛しくなる。私の指紋やうちのニャンコの虎柄まで!いやー自然って、生物って素晴らしいね。ちょっと難しい内容はさらっと飛ばし、コラムやユーモアを交えた文章に引き込まれてどんどん読めた。この著者は天才ね。こんな人がもっと出て活躍して欲しい。2016/08/07
えも
26
亀の甲羅の成長、異常アンモナイトの巻き方、シマウマ・キリンの模様や指紋の発生原理、細胞性粘菌の行動、植物に見られる黄金比などについて、あのアラン・チューリングが提唱し、微分方程式で示した「反応拡散波」モデルで説明している■反応拡散波を実証的に証明した著者だから説得力があり、そして何よりも、その熱い「科学する心」に激しく共感します!2014/05/07
kan
25
面白かった!完全には理解しきれない部分もあったが、二枚貝や動物の角が相似形で大きくなる仕組み、熱帯魚の縞模様が動く発見など、思わずおお!と声が出た。フィボナッチ数列が自然界に見られる話を英語の授業で扱ったため、話のタネに読んでみたが、授業でまさに取り上げたヒマワリの種の配列にも言及があり、タイムリーだった。研究者としてのユーモアあふれるエピソードも楽しい。熱帯魚店のおばちゃんとのやり取り、研究室のテーマから離れて自腹でひそかに行う研究など、若者に参考になりそうなことも多く、生徒に紹介した。2026/07/04
yyrn
20
魚や動物の縞模様は皮膚の「波」が作っているとか、ツノや貝など自然界のあちこちに「螺旋」があるとか、植物の葉や種の付き方が「フィボナッチ数列(0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144...)」に支配されているとか。その波・螺旋・フィボナッチの意味するところを数値モデルを使って、時に否定しつつ仮説も交えて楽しく教えてくれる本。メンデルや寺田虎彦、チューリングらの功績にまつわる話も興味深かった。なお「ジンクピリチオン効果」には笑ったし「なるほど」を超える「当たり前じゃん」を目指せにも納得2019/08/24




