波紋と螺旋とフィボナッチ―数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784780908695
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C3045

出版社内容情報

『細胞工学』人気連載の単行本化.著者ならではの面白く分かり易い語り口で,「生物の形を理解した!」という感動を味わえます.

『細胞工学』の人気連載「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」の単行本化.著者ならではの面白く分かり易い文章で,生物の形や模様が決まる精妙なメカニズムが直感的に理解できる内容.指紋のパターンが決まる仕組みに迫った書き下ろし作も収録.

【著者紹介】
大阪大学大学院 生命機能研究科 教授

目次

1 育てよカメ、でもどうやって!?
2 白亜紀からの挑戦状
3 シマウマよ、汝はなにゆえにシマシマなのだ?
4 シマウマよ、汝はなにゆえにシマシマなのだ?(解決編)
5 吾輩はキリンである模様はひび割れている
6 反応拡散的合コン必勝法
7 アメーバはらせん階段を上ってナメクジに進化する?
8 すべての植物をフィボナッチの呪いから救い出す
9 宝の地図編
10 お宝への旅編

著者等紹介

近藤滋[コンドウシゲル]
大阪大学大学院生命機能研究科教授。1988年、京都大学医学部で博士取得。その後、あちこちを転々とした後、2009年より現職。専門は発生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっち@カープ女子

41
これを読むと自然界のあらゆる形態や模様が愛しくなる。私の指紋やうちのニャンコの虎柄まで!いやー自然って、生物って素晴らしいね。ちょっと難しい内容はさらっと飛ばし、コラムやユーモアを交えた文章に引き込まれてどんどん読めた。この著者は天才ね。こんな人がもっと出て活躍して欲しい。2016/08/07

えも

25
亀の甲羅の成長、異常アンモナイトの巻き方、シマウマ・キリンの模様や指紋の発生原理、細胞性粘菌の行動、植物に見られる黄金比などについて、あのアラン・チューリングが提唱し、微分方程式で示した「反応拡散波」モデルで説明している■反応拡散波を実証的に証明した著者だから説得力があり、そして何よりも、その熱い「科学する心」に激しく共感します!2014/05/07

yyrn

19
魚や動物の縞模様は皮膚の「波」が作っているとか、ツノや貝など自然界のあちこちに「螺旋」があるとか、植物の葉や種の付き方が「フィボナッチ数列(0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144...)」に支配されているとか。その波・螺旋・フィボナッチの意味するところを数値モデルを使って、時に否定しつつ仮説も交えて楽しく教えてくれる本。メンデルや寺田虎彦、チューリングらの功績にまつわる話も興味深かった。なお「ジンクピリチオン効果」には笑ったし「なるほど」を超える「当たり前じゃん」を目指せにも納得2019/08/24

yooou

19
期待以上に面白かった!!街で見かける犬や猫の模様が波に見えてきたような気がします。2015/09/20

ちーたん

18
難しい話を飽きさせないように、ドラクエやキョンキョンが登場するけれども、なくても興味深い内容でした。特に後半は近藤先生の冒険話の気持ちがこもっていてすばらしい発見をしたことが伝わってきました。そして若者に諦めないこと、挑戦することを切に望んでいることが、明るい未来を感じます。2014/01/09

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