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内容説明
美学者・哲学者として独自の思想・論理を構築し、戦後、羽仁五郎の推薦により、国立国会図書館初代副館長に就任する。久野収、大宅壮一ら、同時代の多くの知識人、文化人と親交を結んだ。スポーツを愛し、映画を愛し、そして人間を愛した。その豪放磊落な性格は、人を満きつけてやまなかった。いまここに、人間中井正一が立ちあがってくる。
目次
序章 まなざし
2章 幸福な季節
3章 抵抗と挫折
4章 地方文化運動の光と影
5章 真理はわれらを自由にする
6章 図書館法ついに通過せり
終章 新しい神話をもとめて
著者等紹介
馬場俊明[バンバトシアキ]
1940年、京都生まれ。甲南大学文学部教授。1966年立命館大学文学部卒業後、京都産業大学図書館課長、堺女子短期大学教授を経て、1998年より現職。この間、日本図書館研究会理事、日本図書館協会図書館の自由委員会委員など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きいち
20
かっこいい人だ、本当に。◇鶴見俊輔による「委員会の論理」の紹介と、戦後「図書館の自由」への道筋を作ったという図書館史上での紹介の両面から知り岩波文庫の評論集を読んだ。でも、人としての実像はつかめなかったところでこの本に出会った。素敵だと思ったのは、戦後の郷里尾道での文化活動の熱気と、戦前の京都で喫茶店をチャネルとして週刊で発行した文化誌「土曜日」のコトバづかい。「我々の生きてここに今いることをしっかり手離さない」「真理は見ることよりも支えることを求めている」現場への信頼、ポジティブな妥協、意志的楽観主義。2014/10/09
ukpp
1
年表等を除いても400ページを超える大著。中井正一の明るい豊かな人間的魅力を綴る。そのエネルギッシュさは、よく伝わってくる。京都で、尾道で、国会図書館で。周囲に厚く熱い人間関係を築き続けた。けれど、残念ながら、不運や軋轢も人一倍被った。それでも、屈することない。2010/03/23
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