内容説明
人間はなにゆえに人間であるのか―ルビンシュテインがソ連政府の迫害にめげず、生涯かけて究明しようとした命題の深奥を追尋する名著、初の本邦訳。
目次
エス・エリ・ルビンシュテイン伝記 カ・ア・アブリハーノワ(人間と世界)
エス・エリ・ルビンシュテイン カール・マルクスの諸労作における心理学の諸問題
著者等紹介
ルビンシュテイン,セルゲイ・レオニドヴィッチ[ルビンシュテイン,セルゲイレオニドヴィッチ]
1889年オデッサに生れ、1960年死去。ソビエト連邦時代を代表する心理学者、哲学者。20歳のとき、ドイツに移住し、ベルリン大学、マールブルク大学等で、哲学、心理学等を学ぶ。1913年、オデッサに戻り、家庭を支えるべく中学教師となる。1920年、オデッサ教育大学で論理学、心理学等教える。1930年、レニングラードに移住し、ゲルツェン名称教育研究所の心理学講座主任となる。1941~1942年、もっとも困難な冬、ドイツ軍によるレニングラード封鎖のとき、そこに*残り、授業の持続化、レニングラード防衛のために尽力。1940年の『一般心理学の基礎』は高く評価され、スターリン賞が授与される。心理学の歴史上第1号のソ連科学アカデミーの準会員になる。1942年、モスクワに呼ばれモスクワ国立大学に心理学講座を創設。40年代後半、ルビンシュテインに対する迫害のなかで『心理学の哲学的基盤』は完成していたが組版が破壊される。しかしこれに屈することなく、50年代後半、3年続けて3冊の書物を公刊
小野隆信[オノタカノブ]
1950年、岡山に生れる。元大学教員。人格心理学、教育哲学専攻。関西唯物論研究会会員、教育科学研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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