目次
第1部 ハノイ通信(70%が戦争を知らない世代;ベトナムと戦争 ほか)
第2部 時事評論・ルポルタージュ(アジア 勝利へ大きく前進するインドシナ人民の闘争;米・サイゴン政権のベトナム協定侵犯 ほか)
第3部 ベトナム民族運動の歴史と伝統―19世紀末から20世紀初頭のベトナムの民族運動についての一考察(フランスの植民地支配の確立;植民地支配下のベトナム経済 ほか)
第4部 書評、随筆、他(迫力もつ悲劇の実態と真相;「国民国家」の現代的な意味を問う ほか)
付篇(鹿児島における「明治百年祭」を批判する;薬丸野太刀自顕流との出会い ほか)
著者等紹介
日隈眞澄[ヒグママスミ]
1948年鹿児島市生まれ。1967年ラ・サール高校卒業。1972年東京外国語大学インドシナ語科(ベトナム語専攻)卒業。1973年ハノイ総合大学ベトナム語科に入学(2年編入)、1976年卒業。1977年から1989年まで、東京外国語大学、成城大学非常勤講師。その間に、アジア・アフリカ語学院、外務省語学研修所ベトナム語講師を務める。合同石炭、日越貿易会、明和産業(株)勤務を経て、2000年より公益財団法人国際人材育成機構勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ishida Satoshi
0
読了。学生時代のベトナム語との出会いから、その後長年ベトナムとかかわるようになった著者のベトナム地域研究をとりまとめた本。日越国交樹立後約40年、ベトナム社会の変遷について著者の目線から語られています。長年の植民地支配とベトナム戦争にさいなまれ独立を果たし、社会主義国家として比較的安定した統治を維持しているものの、まだまだインフラ未整備、交通渋滞や環境問題など、課題は山積しています。個人的にはODAの光と影の箇所は興味深く読ませていただきました。私自身、ますます本格的にかかわることになりそうな越南。勤勉な