目次
序章 なぜ、いま「魚の汚染」か
大変つらい魚の微量汚染問題
第1部 なにが、いま起こっているのか―トピックを探る(エチゼンクラゲ大発生のなぞ!―東シナ海・渤海湾の汚染と日本への影響;地球温暖化におる海洋環境の変化と影響―どんな兆しがみえているのか?どんな変化が予測されているのか? ほか)
第2部 微量有害物質と魚介類汚染―汚染の実態と問題点(水銀・メチル水銀;ダイオキシン類・臭素系難燃剤 ほか)
第3部 いっしょに考えようQ&A22(私たちが食べている魚の種類は、どのくらいあるのですか?;どのような魚が、多く食べられているのですか? ほか)
終章 いま、私たちに何ができるのか?何をしなければならないのか?(アジアの魚事情―アジア各地の魚介類調査;チリメンモンスターとの出会い―机上に海が広がった ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
1
この本は極めて重要。一家に一冊だ。その理由は、編纂した人たちが日本科学者会議ということだし、専門家の見地からして、現在流通している魚介類が本当に、信用できるか、どうか、消費者の目線で厳しくチェックできる道具だからである。特におすすめしたいのは、Chapter10の梅津武司氏の「福島第一原発事故による水産物の放射能汚染」(87ページ~)である。今回のデータは「てきめがけ、ヘクト君出かけたが、弟子に見られてせんちミリミリまいったな、ピコピコ」(116ページ)という、単位の大きなものや、小さなものは覚えやすい。2012/10/24
Yasuaki Miyamoto
0
福島での原発事故による海の放射能汚染をきっかけに、水銀、PCB等の従来から規制がある化学物質なども含めて、「魚の汚染」について汚染の実態や許容量について、科学者から市民団体まで様々な方が寄稿しています。 放射能に関しては、元素としての半減期に加えて、体内に取り込んだ後に排出されることも踏まえた生物学的半減期が一覧表になっているのが参考になります。 私は魚を観るのも食べるのも大好きです。これからもずっと魚を観るために海の保全に、ずっと魚を食べるために陸域からの汚染防止に寄与していきたいと思っています。2012/08/25