内容説明
文学と文学的想像力は、「今=ここ」の現在主義とそこから不断に生み出される大勢順応主義によく対抗できるか。閉塞感つよまる現代に文学の意思を問い、批評の言葉をさぐる。
目次
1 激浪を言葉につつんで(「今=ここ」の現在主義とわれわれの文学―加藤周一氏の最近の仕事から;「自己弾劾」の言葉とは―杉野要吉『ある批評家の肖像―平野謙の「戦中・戦後」』を読む;「私」で書くことと「永遠の人間」と ほか)
2 民主主義文学とは(民主主義文学とは;新日本文学会の解散と民主主義文学運動;古人の跡でなくその求めたところを―『文学運動の歴史と理論』の出版に寄せて ほか)
3 送る言葉に代えて(八木義徳さんを悼む;金井廣さんを偲ぶ;窪田精氏の文学をふり返って―堅牢な事実の集積と真実の結晶 ほか)
著者等紹介
新船海三郎[シンフネカイサブロウ]
1947年北海道生まれ。新聞記者を経て評論活動に。季刊『季論21』編集責任者。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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