もう一つの『三國志』―「演義」が語らない異民族との戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784780703351
  • NDC分類 222.043
  • Cコード C0022

内容説明

三国の興廃如何は異民族の手に握られていた。

目次

1 烏丸・高句麗の章
2 鮮卑の章
3 羌の章
4 〓(てい)の章
5 匈奴の章
6 蛮の章
7 西南夷の章
8 山越ほかの章

著者等紹介

坂口和澄[サカグチワズミ]
1934年東京市下谷区上根岸町生まれ。1956年早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒業。レコード会社勤務後、フリーとなり、レコード関連のデザイン、レイアウトを始める。その間、『歴史と旅』(秋田書店)、『歴史群像』(学習研究社)で『三国志』について多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sfこと古谷俊一

1
こうして異民族との戦いだけを抽出すると、なるほど三国志の時代においても、のちの五胡十六国時代に繋がるだけに、あちこちの異民族との戦いや利用が、国家の戦略や制約として大きく影響していたのだなあと認識できます。2009/09/14

すずきん

0
北方三国志、吉川三国志、蒼天航路と歩んできた身としてはとても新鮮だった。 ひとつの大筋に沿って展開するのではなく、武将とその活躍についてが点々とつづられている。2015/05/08

ハヤブサの竜

0
また三国志に深みができてしまった。涼州の遊牧民や、鮮卑族はなんとなくだがしっていたが、山越や南蛮の違いなんかはこれで明確になった。三国騒乱の後の異民族の進行てこの次代からみないと駄目なんだ。しかし、若干読みにくい。文体じゃなくて組み方で2014/03/22

のりみつ

0
三国志演義だと孔明が南蛮と戦うだけで、烏丸がちょい役、他は空気という扱いの異民族ですが、実際には鮮卑、南匈奴、氐、羌、山越、荊州蛮といった三国の内外で暮らしていました。なかなかスポットが当たりませんが、三国それぞれは、彼らと戦ったり、宥和したり、移住させたりと徐々に取り込んで行きます。結果が永嘉の乱から始まる五胡十六国時代ですが…。個人的には、知ってる漢字が10に満たない事で有名な王平は、異民族の出身という説を始めて知りました。だから漢字を学ぶ機会に恵まれなかったとかどうとか…。2013/08/12

韓信

0
烏丸・鮮卑・氐・羌・蛮・西南夷・山越など、非漢族と抗争・協調してきた人びとの事績を列伝風に綴りながら、周辺から三国時代を描き直す歴史読み物。後漢末の民族移動を中原の混乱に乗じたものと見る古い歴史観や、史料をトレースするだけの表面的な記述など、内容の浅さは否めないが、それが返って学術的なハードルを下げてとっつきやすくなってるかも。北族に支持された劉虞、五斗米道を張脩から乗っ取った張魯、祝融夫人のモデルたる冬逢の妻、士燮一族の盛衰など、ほかではあまり読めない内容もあるので一読の価値はある。2024/04/16

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