内容説明
本書は、現代社会福祉学を研究した学術書ではない。また、高度な社会福祉理論や科学的支援方法、社会福祉分野論などを論述した教育書でもない。筆者が約45年間以上、長期間にわたって日本の社会福祉問題に関与してきた中で、とくに近年の目に余る社会福祉危機、崩壊、暴走化の嵐が吹く状況下で、強い落胆と怒りを持つようになって生まれたものである。また、この時代に、すべての人が、弱肉強食の金銭成果主義福祉(金儲け福祉)がよいと認識していないことを、明確に示すために出版したものである。
目次
第1章 戦後社会福祉危機・崩壊への道(基本プロローグ―社会福祉研究コラボレーション運動;危機・崩壊への潮流;「勝ち組」・「負け組」二極化時代;怒りの中に社会福祉労働者がいる ほか)
第2章 戦後社会福祉崩壊ドキュメント(1970年代社会福祉崩壊状況;社会福祉危機時代から崩壊時代へ;1976年社会福祉崩壊状況(上半期)
1976年社会福祉崩壊状況(下半期))
第3章 最近の社会福祉関係文献を読む
著者等紹介
田代国次郎[タシロクニジロウ]
1935年栃木県生まれ。1963年大学院修士課程修了後、東北福祉大学教授、広島女子大学教授、福島大学教授、立正大学教授のほか、鹿児島国際大学大学院、ノートルダム清心女子大学大学院、岐阜大学大学院非常勤講師などを歴任。このほか無認可(障害者)作業所代表、広島いのちの電話理事、福島医療生協理事、広島県医療社会事業協会会長、日本社会福祉学会理事、特別養護老人ホーム監事、福島県中央児童相談所児童家庭専門員、福島介護福祉専門学校講問、福祉オンブズおかやま運営委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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