出版社内容情報
建築研究の第一人者が日本庭園を解説。庭園の形式や構成の説明はもちろん、思想や歴史的側面にも触れていて必要な知識が理解できる。
内容説明
鑑賞のポイントから歴史に欠かせない重要人物まで。豊富な写真と解説で、奥深い庭園の世界にご案内します。野原の小川を示す「遣水」、あの世への思いを託した「中島」、結界の役割を持つ「橋」…構成要素で見る鑑賞のポイント。枯山水、書院造、茶室と露地…時代で見る鑑賞のポイント。鑑賞にやくだつ全国日本庭園MAPつき。
目次
第1章 時代ごとに見る日本庭園鑑賞のポイント(時代ごとに見る庭園形式;時代ごとに見る作庭家)
第2章 構成要素から見る日本庭園鑑賞のポイント(庭園を構成する要素を見る;茶室の露地を見る)
第3章 庭園鑑賞の基本をおさえる(庭園の発祥に深く関わる「他界」・「滅び」;日本庭園の成立に欠かせない達人たち;日本庭園のルーツは文学でもある;鎌倉ならではの庭園形式)
著者等紹介
宮元健次[ミヤモトケンジ]
作家、建築家。1987年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。龍谷大学助教授、大同工業大学教授を歴任。宮元建築研究所代表取締役を務める。著書は50冊以上。テレビ出演・雑誌監修多数。建築家としても受賞多数。2017年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
53
画像代の予算を多く組めたらしく、紹介されている、ほぼ、全ての庭園の画像がある。また、庭園の「お約束」の部分についても、実物画像が用いられており、素人にも解りやすく書かれている。クリスマスに予定して居る旅行では兼六園や後楽園を旅程に入れては居ないが、心惹かれるものがある。そもそも、京都にちゃんと見ていない庭園が数多く存在するのに、旅になど出ている場合かと、私の中でささやくのよ、「イケず魂(ゴースト)」が。あ、最後に「京都四神相応説」者はそろそろ、白虎は西国街道なのか、山陰道なのか確定してほしいものである。2021/12/15
バニラ風味
12
「日本庭園」と一口に言っても、時代ごとに、作庭の考え方や形が変化してきたことがよくわかりました。邸宅と一体になった庭、風水を取り入れた庭、回遊式などの説明がわかりやすく、また、石組や袖垣に感心。深いですね。このシリーズの古墳、古地図、江戸も読んでみたくなりました。2022/08/16
Abercrombie
2
内容・文章は堅めだが、豊富な写真とともに解説される、時代ごと、構成要素からの鑑賞ポイントがわかりやすく、日本庭園に関する基礎事柄は知ることができると思う。2024/01/11
海戸 波斗
1
メイツ出版を読む。気がついた!巻末みてみて、2010年発行したものを新たに書名装丁変更。って書いてたら…10年前の本の焼き直しってこと。これ多しだよ。ざんねんな動物とかこびと云々は倒産したけど何かあたるといいねってなことを思ったわ。本の感想は、家庭訪問に帰りの先生が戸建ての扉があって飛び石からの玄関ドアに文句たらたら言ってたのが思い出したわ。教師、庭師から叱られろよ。2020/11/24