出版社内容情報
道具と素材の選び方から、作品の仕上げまで、
「方寸の世界」を写真と図解でわかりやすくご紹介します。
★ 監修者からのコメント
篆刻とは、印を刻ることを指しますが、
芋版や実用印などとは異なり、「文字表現」の場であり、
崇高な美意識が働いています。
この美意識とリンクする篆刻の楽しみは大きく分けて3つあると私は思います。
まず、文字を構成する楽しみです。
文字を構成したら、次は印を刻る楽しみがあります。
最後には、刻った印を押す楽しみが待っています。
本書は初めて篆刻をやる人が読んでも分かるように易しく解説しています。
また、経験者でもあまり知られていないような
細かい部分の解説も入れています。
技法に関しては、これまでの書籍ではあまり触れられていない方法を
一歩踏み込んで解説しました。
この本が初心者はもちろん、
中級者の方々にとっても篆刻をより深める書になることを願います。
篆刻家 川内伯豐 (かわうちはくほう)
この本では、篆刻のテクニックを上達させるためのコツを50紹介しています。
篆刻の歴史や印にまつわる基礎知識に始まり、
必要な道具の紹介や印を刻る手順についてはもちろん、
印の使い道や印の鑑賞の仕方などに至るまで、
幅広く網羅しています。
コツは原則として2ページにひとつ紹介されています。
各ページには、テクニックを習得するための
ポイントとコツがあげられていますので
理解を深めるための手助けにしてください。
※ 本書は、2015年発行の『思い通りに印を刻る 篆刻 上達のコツ』を元に、
加筆・修正を行ったものです。
内容説明
道具と素材の選び方から、作品の仕上げまで、「方寸の世界」を写真と図解でわかりやすくご紹介。
目次
第1章 篆刻とは何か(篆書を石材などに刻り印章を作成する;篆刻は中国の元時代に始まり、日本には江戸時代に伝わる ほか)
第2章 篆刻の準備をする(必要な用具一式を揃える;石印材の種類と特徴を知る ほか)
第3章 篆刻を始めよう(刻る文字を選んで篆書を調べる;白地に墨で書く「白印稿」を作成する ほか)
第4章 作品・用途に合った印を選ぶ(作品に合う印を考えて刻る;空間に合わせて複数の印を活用する ほか)
第5章 バリエーション豊かな篆刻に挑戦する(全体の印象を捉え、細部を鑑賞する;甲骨文特有の鋭い線質を作品に活かす ほか)
著者等紹介
川内伯豐[カワウチハクホウ]
東京都出身。篆刻を菅原石廬に学ぶ。教育学修士、書道学博士。東京学芸大学大学院修了、大東文化大学大学院修了。中国政府奨学生として公費留学(浙江大学、’06‐07年)。現在、大東文化大学人文科学研究所兼任研究員、読売書法会幹事、謙慎書道会理事、文京区書道連盟理事、全日本篆刻連盟評議員ほか。日展入選作家。書家・篆刻家として、公募展では専ら篆刻作品を発表する一方、有志のグループ展なども企画・開催し、甲骨文・金文などを題材とした書・篆刻作品を多く手がけている。2012年、米国ニューヨークブルックリンにて初個展(於Ouchi Gallery)。2013年、中国・西冷印社の創設110周年大型社員選抜活動に参加し、第8回篆刻芸術評展にて優秀賞を受賞。2018年、台日篆刻青年交流展(於台北・国父紀念館)の日本メンバーに選抜される。文京区千駄木にて「尚友書道会 書道・篆刻教室」を運営し、書法研究誌「尚友」を発行。NHK文化センター、読売・日本テレビ文化センター、すみだ生涯学習センター、中央区社会教育団体などの講師を務め、都内各地の公共施設にて篆刻ワークショップを開催するなど、書道・篆刻の生涯教育に積極的に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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