出版社内容情報
e mani toccano il mindo
イタリアに実在する視覚に障害がある夫妻が設立した国立オメロ触覚美術館を取材したドキュメンタリー映画『手でふれてみる世界』を制作し、上映活動をしながら、芸術文化アクセシビリティの研究をしている岡野晃子さん。
上映活動をとおして見えてきたことやさまざまな観賞者から学んだことを共有し、日本とイタリアにおける視覚に障害のある人々の「アクセシビリティ」の現在を伝えます。
【目次】
内容説明
彫刻に手でふれて、この世界の一部を感じとる。映画『手でふれてみる世界』(令和8年度児童福祉文化賞受賞作品)が生まれた背景、日本とイタリアの美術館における視覚に障害のある人々の「アクセシビリティ」の現在を伝える
目次
第一章 オメロ触覚美術館との出会い(映画『手でふれてみる世界』ができるまで;すべての人が自由に文化生活に参加するために;オメロ触覚美術館とは;オメロ触覚美術館のコレクションについて;芸術への多感覚のアプローチを可能とするために;オメロ触覚美術館で行われるギャラリートークやワークショップについて;国立オメロ触覚美術館が設立された社会背景;イタリアの幼児教育、触覚を用いた教育手法への関心と日本への影響)
第二章 日本における触察による美術鑑賞の歴史(彫刻家が主導してきた触察による美術鑑賞;ギャラリーTOM;東海エリアの美術館で展開されてきたアクセシビリティ;広瀬浩二郎とユニバーサル・ミュージアム;日本点字図書館附属 池田輝子記念「ふれる博物館」)
第三章 イタリアの美術館におけるアクセシビリティと日本への影響(視覚に障害のある友人たちとイタリアの美術館を訪れて;アンテロス美術館と「手と目でみる教材ライブラリー」;ヴァンジ彫刻庭園美術館とアクセシビリティ;イタリアの触察絵本の世界と、日本での展開;駒形克己と駒形あいの触察絵本)
第四章 見える人にとっての、感覚をひらくことの大切さ(見える人にとっても必要な美術館 アナリザ・トラサッティ(オメロ触覚美術館学芸員)
「手」について思うこと 杉山明博(造形家・静岡大学名誉教授)
ふれることは見ること、見ることはふれること 華雪(書家)
手で触れて経験できる世界 エレナ・トゥタッチコワ(アーティスト)
秋のバラ ホセイン・ゴルバ(彫刻家)
手で触れて、深く見えてくるもの 柳田邦男(ノンフィクション作家))
第五章 ユニバーサルな社会へと向かうために(シネマ・チュプキ・タバタとユニバーサル上映;上映会参加者からのコメント;『手でふれてみる世界』上映と講演の記録)
著者等紹介
岡野晃子[オカノコウコ]
1973年生まれ。キュレーター・ドキュメンタリー映画監督。バンク・ストリート教育大学博物館教育研究科修士課程、コロンビア大学大学院美術および美術教育研究科修士課程修了。イタリア・マチェラータ大学メディア、芸術、文化アクセシビリティ研究科修士課程修了。ヴァンジ彫刻庭園美術館にて「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」、「すべてのひとに石がひつよう 目と、手でふれる世界」(日本展示学会賞受賞)などを企画。視覚にとどまらない感覚による美術館教育の可能性を研究しており、その一環として、ドキュメンタリー映画「手でふれてみる世界」(児童福祉文化賞受賞)を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



