内容説明
フィナーレは2024年12月、ノーベル平和賞授賞式の夜。「かゆみ」に苦しむアトピーの少年が、被爆者と出会う。ユーモアあふれる視点で被爆体験の継承をみつめる奇跡の物語。
目次
六六歳の揺らめき
ボリビアに移住した幼なじみ
二四年前に贈られた児童書
少年のかゆみ、被爆者の歳月
岡崎先生の着眼点
謎のファイルを受け継ぐ
ある被爆者との出会い
ノーベル平和賞授賞式の夜
著者等紹介
中野慶[ナカノケイ]
1957年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。岩波書店で長く編集者を務め、2014年早期退職。現在は著述業。1976年に被爆者の証言と出会い、原水爆禁止運動に参加する中で被爆者像を問い直す。現在に至るまで被爆者運動を支援する。これらの経験を基にしての創作、アトピーの少年と被爆者との出会いの物語『やんばる君』(童心社、2000年)が第一作。以後、中野慶として小説を執筆。本名の大塚茂樹として、被爆者を主題にしたノンフィクションも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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