内容説明
全体はどうなっている?一つの数だけ見ていいの?くらべていいの?結びつけていいの?「統計の落とし穴」にはまらないためのリテラシーが身につくよう、データを見るときに大切な4つのコツをしのばせました。
目次
データ1 どの化粧品の評判がいいかな?
データ2 病気の感染者が減ってきた!?
データのツボ パッと見にだまされないで!
データ3 虫歯が多い学校はどっち?
データ4 みんなのおこづかいはいくら?
データのツボ 一つの数だけ見ないで!
データ5 合格しやすいのはどっち?
データ6 選挙で勝つのはどっち?
データ7 カルシウムはのりでバッチリ!?
データのツボ 正しくくらべるには?
データ8 朝ごはんを食べないと成績が下がる?
データのツボ これであなたもデータの達人!
著者等紹介
田中司朗[タナカシロウ]
京都大学大学院医学研究科臨床統計学特定教授。専門は統計学、因果推論。JCCG生物統計委員、JCOG運営委員、A‐TOP研究会実行委員。2017年より臨床統計家育成コースにて臨床試験の統計専門家を育成。「めばえ適塾」に統計検定4級を目指す講座を提供し、毎年30人を超える小中学生に統計教育を行っている
艸場よしみ[クサバヨシミ]
編集者。児童書を多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
37
統計の落とし穴にはまらないで! 子ども向け統計リテラシー学習本。グラフを見たらまず疑え。◉商品Aが高評価…って、縦軸をよく見たらBもCもたいして変わらん。感染者数が減ってきたな…って、横軸を広げたら全体的には増加傾向にある!◉ほかに「一つの数だけみていいの?(人数か割合か平均値か中央値か)」「くらべていいの?(比較集団に偏りは無いか)」「結びつけていいの?(因果関係…)」◉穴あきの仕掛け絵本。絞り込んだ8事例。シンプルな解説。著者は小中学生に統計検定を指導す。『統計学が最強の学問である』という人もあった。2024/07/29
ひつまぶし
3
15分くらいで簡単に読める。見開き2ページを使い、めくったところのページの穴あきの位置が視覚的に視点の変化を表しているところが面白い。大人が子ども数人とクイズ形式で読み進めていくのがいいだろう。逆に、子ども1人で読むのはしんどい気がする。統計リテラシーの必要性の認識が高まっているからこんな本が作られるのだろうけど、そもそも統計が何のためにあるのかという解説の方も必要だと思った。数字を出すのは出す人の都合であることが多い。どんな目を引く数字であれ、自分個人にとってどんな意味があるかが見えない数字は怪しい。2024/08/08
ak
1
統計の勉強しようかなーと思って、いきなり大人向けの本を読むと心が折れそうなので児童書コーナーで選んでみた。生活に密着した統計のお話で楽しかった。勉強にはならないけど。2024/05/05