内容説明
秋葉原無差別殺傷事件から15年。加藤の死刑執行と安倍元首相銃撃事件。自己責任論で追い込まれるロスジェネ。論客たちが事件の深層を語り合いテロの連鎖を断ち切る社会を模索する。
目次
第1章 秋葉原事件の背景とロスジエネの鬱屈(秋葉原事件の経緯とそれを本にした思い;派遣労働者の当時と現在 ほか)
第2章 「タテマエではなくホンネでもない本心」とは(秋葉原事件とロスジェネ世代;「弱者男性論」をめぐって ほか)
第3章 加害者とその救済を精神分析的に考察する(加藤智大を追い詰めた、インセル、自傷的自己愛;自己承認をめぐる親との関係について ほか)
第4章 「憎しみ」から「赦し」の共同体へ―死刑制度を問う(死刑制度は社会から何を失わせているのか;加藤を追い詰めた自己責任論の時代的変化 ほか)
著者等紹介
中島岳志[ナカジマタケシ]
政治・歴史学者、東京工業大学教授。大佛次郎論壇賞・アジア太平洋賞大賞、日本南アジア学会賞を受賞。北海道大学准教授を経て、東京工業大学教授
雨宮処凛[アマミヤカリン]
作家、貧困問題活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。JCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。この国の“生きづらさ”について論述多数
杉田俊介[スギタシュンスケ]
評論家、元障害者サポーター。『対抗言論』編集委員、「すぼるクリティーク賞」選考委員。自らのフリーター経験をもとに、ロスジェネ論壇に関わる
斎藤環[サイトウタマキ]
精神科医、批評家、筑波大学教授。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長を経て、筑波大学教授。専門は青年期の精神病理学・病跡学
平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
芥川賞作家、ジャンルを越えた批評。受賞歴に、芸術選奨文部科学大臣新人賞、ドゥマゴ文学賞、渡辺淳一文学賞、読売文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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